Tokyo Creativeは6月29日、「日本旅行ルール」に関する意識調査の結果を発表した。調査は日本時間の6⽉11⽇〜14⽇、⽇本以外の国在住かつ⽇本以外の国籍をもつ19歳以上の外国⼈309名を対象にインターネットで行われた。
外国人の方を対象に、コロナ禍の日本旅行におけるさまざまなルールについて意見を聴取した。その結果、「とても適切だと思う」「まあまあ適切だと思う」という肯定派が過半数となったルールは、「飲食店に入る前に手を消毒する」(95%)、「コロナワクチンを接種していても、マスクの着用や手洗い・消毒などの保健衛生対策を実践する」(91%)、「お店で商品を触る時など、こまめに手を消毒する」(84%)などで特に高く、簡単にできる衛生対策には肯定的な人が多いよう。
また、「公共交通機関の利用時にマスクを着用する」(78%)、「公共交通機関では可能な限り換気をよくする」(77%)、「チェックイン時に体温測定と消毒をする」(76%)、「人とは一定の距離を保つ」(63%)、「毎日体調管理(ツアー中の体温測定や、ツアー前後でのPCR検査など)をする」(57%)、「混雑している公共交通機関は利用を控える」(53%)、「屋外でも人と一定の距離を保つ」(53%)でも半数を超えた。
肯定的な意見として、「どれもとても合理的で簡単に実行できそうです。どの店やレストランが安全で衛生管理が行き届いているかを知るのが難しいように感じますが、それ以外は気になりません」「他国がどのようにコロナ対策をしているかわからない中で、(海外からの旅行者)受け入れを躊躇してしまうことは理解できます」といった声が寄せられた。
一方、「理解はできるが、適切だと思わない」「適切だと思わない」「このルールがあるうちは、日本旅行はしない」という否定派の方が多かったルールは、「ピークタイム以外の時間帯に旅行し、混在していない場所を訪れるようにする」が最多の71%。「混雑を避けるとなると、都市部への観光が不可能に感じる」「間違えてはいないと思うが、観光地で守れそうにない」「行きたい場所に行けない可能性があるうちは、日本旅行はしない」といった声が寄せられた。
そのほか、「入浴施設利用時、会話を控える」(63%)、「盛り合わせにした料理に直箸をしないよう、あらかじめ取り分けておく」(63%)、「共有スペースで過ごす時間を最小限に抑える」(61%)、「公共交通機関を利用時、会話を控える」(59%)、「公共の場では声を小さくする」(59%)、「健康・衛生対策を実施しているお店や場所を選んでください」(58%)でも否定的な意見が多かった。
また、否定的な理由としては、「心配する気持ちはわかるが、今の日本では好きな人・好きなものを見られる気がしない」「予防接種を受け陰性であることを証明した観光客に対して、規制が厳しすぎるように思う。マスク着用はいいとして、その他の規制は行き過ぎではないか」「ルールや制限があることで、日本旅行中に(外国人が)差別されたりしないか心配」といった声が寄せられた。
なお、「人が集まる場所ではマスクを着用する」というルールに関しては、肯定派・否定派ともに50%だった。