6月1日から開催されるKAORUKO個展「Femina」の囲み取材が前日の5月31日、個展の会場となる東京・西武渋谷店にて行われ、KAORUKOと、彼女が新井薫子として活動していたアイドル時代の同期・松本伊代が参加。松本は、デビューしたのは1981年だったが、“花の82年組”として活動していた当時の心境を「焦りがあった」と語った。

  • KAORUKO(左)と松本伊代

アイドル「新井薫子」からイラストレーターに転身し、ニューヨークを拠点に活動している現代アーティストKAORUKOの作品を、西武渋谷店にて展示するKAORUKO個展「Femina」。

個展では、松本をモデルにした絵も展示される。KAORUKOは「私はこれまでフェミニズムとジェンダーというテーマで作品を描いてきましたが、アイドルのときと同じように今もキラキラ輝いている伊代ちゃんは、私のフェミニズムのテーマにピッタリだと思ったんです」とモデルにした理由を明かすと「(松本のデビュー曲である)『センチメンタル・ジャーニー』のジャケットをモチーフにしました」と作品のコンセプトを明かす。

松本とKAORUKOが、アイドルしてデビューしたのは、中森明菜、小泉今日子、堀ちえみ、早見優ら“花の82年組”と言われるアイドルビンテージ世代。松本は「私はみんなよりデビューが少し早くて81年の10月だったんです。一歩リードした形でのデビューだったのですが、次々に可愛い子が出てきて、みんな輝いていたので、焦りがありました」と胸の内を明かすと「賞レースでは82年組に入れていただいたので、すぐに追い越されてしまうんだろう」と思っていたという。

そんな松本だったが、KAORUKOから「学校でも一番可愛く、バックダンサーもたくさんいて衣装もキラキラ。まさにアイドルという存在でした」と憧れの存在だったことを明かされると、松本も「かおちゃん(KAORUKO)はアクティブでお姉さん的な存在で大好きでした」と当時の印象を語った。

デビューから40年という歳月が流れたが、松本の可憐さは変わらないというKAORUKO。この日も松本は、絵画にあわせて可愛らしいポーズを取ると「ついやっちゃうんです。(夫である)ヒロミさんにもやめなさいって言われるんですけれどね」と愛嬌たっぷりに語っていた。