ジェイックは5月19日、「2021年度中退者アンケート」の結果を発表した。同調査は2021年4月1日~2022年3月31日、中退者向け就職支援サービス「ジェイック 就職カレッジ 中退者コース」の受講生424名を対象に、インターネットで実施した。

  • 留年について

文部科学省が、2021年4月から12月までの中退の状況を調査した結果、国公私立の大学や短大、高等専門学校を中退した学生は2万9,733人で、前年同時期より1,086人増加した(2022年3月1日公表)。

中退者に対して、留年をしているか尋ねたところ、58.2%が「留年した、留年確定した」と回答した。中退理由で最も多かったのは、「留年したから」(35.2%)だった。

  • 中退した理由

留年の理由について聞くと、最も多い回答は「授業内容に興味が持てなかったから」(36.1%)で、「授業についていけなかったから」(29.8%)が続いた。明確な理由がなく大学などに進学し、授業に興味が持てず留年し、そのまま中退するケースが多いことが考えられる。

  • 留年した理由

中退理由に、新型コロナウイルスが関係していると回答した中退者は15.5%だった。自由記述では、「オンライン授業では質問がしづらく、授業についていけなくなった」「オンライン授業でモチベーションが保てなくなった」「コロナ禍で、自身や両親の仕事/アルバイトがなくなってしまった」などの回答が多く、コロナ禍により、オンライン授業や金銭面で苦労した中退者が多いこともわかった。

  • 中退理由に新型コロナウイルスが関係しているか