アフリカツリスガラという鳥を知っていますか。ツリスガラとは漢字で「吊巣雀」と書きます。樹木の枝に、主に草を使って袋状の吊り巣を作ることが、和名の由来となっています。この巣がスゴかった!
敵を欺いて安心安全のアフリカツリスガラの巣
アフリカツリスガラが作った巣には、驚くべきことに天敵を欺くために本当の入口と偽の入口があります。誰に教えられるでもなく本能でこの隠し砦を作ってしまうのですから、野生ってスゴい! 今回の投稿者であり、絶滅動物、古生物、恐竜などのイラストレーターとして有名な 川崎悟司さんがその構造をわかりやすく、かつ可愛らしいイラストで図解してくれました。多くのフォロワーからアフリカツリスガラへの賞賛の声が…
「頭いい!」「すげぇ! けどそこ入れるんだw」「巣に隠れてるの可愛い」「なんと言うことでしょう! 見事な匠の技ですね!」「天地創造デザイン部がつくった生き物でやんすね」「忍者屋敷のようですね!生きるための知恵に思わず拍手!」「自然ってやっぱりすごい」などなど。投稿者のであり、イラスト制作者の川崎悟司さんにお話を伺いました。
■制作者さんに聞く
……この知識をどこで知りましたか?
私は生物を描くイラストレーターなので、その生態など参考になる資料をよく漁ります。ツリスガラのイラストを描く機会があったのですが、その時にアフリカツリスガラの巣を知りました。
……アフリカツリスガラのすごいところはどこでしょうか。
アフリカツリスガラが、このような巧みな構造の巣を最初から意図的につくったわけではなく、たまたまこのような巣をつくって、それが結果的に生存に有利に働き、子孫を残すことができたと思います。スゴイのは、その子孫がまた同じような巣をつくり受け継がれていったことですね。生命の不思議を感じました。
……イラストを描く上で苦労・工夫した点はどこでしょうか
生物に関する知識は、言葉だけではなかなかイメージ的に伝わりにくい部分があります。 そこでイラストや図解をくわえて、わかりやすく伝えることをいつも心がけています。
……リプライなどで印象的な声はありましたか?
今回のアフリカツリスガラの巣のイラストで、リプライに「本当の入り口が狭すぎるし、どうやって入るの?」といったものが多かったです。これは巣の素材が柔らかく、伸縮するものなので、小さな入り口でもアフリカツリスガラが布団の中に潜るようにして入口を広げて、巣の中に入ることができるのですが、私の言葉(イラスト)足らずで、アフリカツリスガラが巣の入り口をひろげて巣の中に入っていくようなカットをひとつ追加すればよかったかなと思っています。
▼敵を欺いて安心安全の アフリカツリスガラの巣
敵を欺いて安心安全の
— 川崎悟司 (@satoshikawasaki) May 6, 2022
アフリカツリスガラの巣 pic.twitter.com/yUMP8zGe8N