プロポーズの花束や結婚式のブーケを保存加工するシンフラワーはこのほど、女性300名に理想のプロポーズの言葉に関する意識調査を実施し、結果を公表した。

  • 女性300人に聞いた、「理想のプロポーズの言葉」ランキング

理想のプロポーズの言葉

女性にとって、プロポーズを受ける瞬間は人生のハイライトになるもの。「ロマンチックな言葉」「男らしい言葉」など、プロポーズの言葉ひとつとっても、女性それぞれが理想を抱いている。

では、実際に女性はどのようなプロポーズを望んでいるのだろうか? 同調査は2022年3月、Webアンケートに回答した女性300名を対象に、「あなたが考える「理想のプロポーズ」の言葉は?」「結婚を決めたタイミングで、明確なプロポーズの言葉はありましたか?」を聞いたものとなる。

  • あなたが考える「理想のプロポーズ」の言葉は?

Q.あなたが考える「理想のプロポーズ」の言葉は?

1位「シンプルな言葉で真摯なプロポーズ」(63.7%)
2位「さりげない言葉で自然体のプロポーズ」(20.3%)
3位「ロマンチックな言葉で感動的なプロポーズ」(7.0%)
4位「かっこいい言葉で男らしいプロポーズ」(4.0%)
5位「ほっこりするような面白いプロポーズ」(2.7%)
6位「日本語では照れくさい言葉を英語で伝えるプロポーズ」(0.3%)
その他「プロポーズの言葉はなくてもいい」(2.0%)

「シンプルな言葉で真摯なプロポーズ」が圧倒的な支持を集め、それに続く「さりげない言葉で自然体のプロポーズ」と合算すると8割以上を占める結果となった。どちらにも共通することは、「気取らない飾らない言葉」でのプロポーズが、女性にとっての理想であること。男性側の気持ちを素直に伝えてほしいという、女性側の想いが見て取れる。

■「1位:シンプルな言葉で真摯なプロポーズ」

アンケートの6割以上を占める支持を集めたのが、「シンプルな言葉での真摯なプロポーズ」。飾った言葉や遠回しなプロポーズではなく、結婚に対してどれだけ真剣に考えているかを「はっきりと」「分かりやすく」伝えて欲しいという女性の想いが顕在化している。

この回答を選んだ女性からは、以下のようなコメントが寄せられた。

・はっきりと分かりやすく伝えることで、相手に率直に伝わるから。他に言葉は要らないです。伝えたいことだけ素直に伝えて欲しい。
・真剣さが重要となってくるので、ロマンチックな言葉よりもわかりやすいシンプルな言葉のほうがいいと思います! シンプルな言葉の方が伝わりやすいし、真摯な態度は心に響くからです。
・あまりごちゃごちゃと色々言われるとプロポーズの言葉の印象が薄れてしまう。真面目に真剣な感じで言われると心に響く。
・その場だけの言葉ではなく、これから結婚するにあたり今思っている気持ちを素直に伝えてくれたら嬉しいなと思います。

■「シンプルな言葉で真摯なプロポーズ」の例文

では、具体的にどのような言葉を女性は望んでいるのだろうか? 「具体的にどのような言葉ですか? 理想のプロポーズの言葉を教えてください」の設問で寄せられた、実際の声は以下の通り。

・これからずっと幸せにします、僕と結婚してください。
・これからもずっと一緒に過ごしたいので結婚してください。
・結婚してください。一生そばにいてください。
・おじいちゃんおばあちゃんになってもずっと手を繋いでいたいです。結婚してください。
・これからもずっと君が自分にとって一番の存在であり続けます。結婚してください。
・これからも一緒に人生を歩んでいきたいです。結婚してください。
・あなたといるととても心が安らぎます。僕と結婚してください。
・僕と家族になってください。
・あなた以外は考えられない。結婚してください。
・これから歳をとってもずっと一緒に笑っていたいと思うから俺と結婚してください。

「結婚してください」と端的に思いを伝えるセリフが目立つ。彼女のことをどう想っているのか、結婚してからどうしていきたいか、をシンプルな言葉でストレートに伝えることがポイントと言える。結婚に対して真摯に向き合っている姿勢を、多くの女性が求めているということがよくわかる結果となっている。

■「2位:さりげない言葉で自然体のプロポーズ」

続いて人気を集めたのが、さりげない言葉での自然体のプロポーズ。「かしこまったプロポーズが気恥ずかしい」「いかにも用意されたプロポーズの言葉には反応に困る」といった意見もあり、飾らない自然体の言葉を期待する女性の心理がうかがえる。

この回答を選んだ女性からは、以下のようなコメントが寄せられた。

・あまり堅苦しくない日常生活のなかで、さりげなくポロッとでた言葉の方がうれしいから。
・何気ない時に、飾らず、自然体の言葉が嬉しいからです。
・私自身恥ずかしいのもあるので、家にいるときにさらっとプロポーズしてもらいたいです。外やロマンチックなどはなんかむず痒くて照れるので。
・用意周到のプロポーズはなんだか勘付く上に、反応を期待されていると思うと、反応に困るため。
・いかにも考え抜いてきた言葉を一気に言われても、頑張りは認めるけど結婚はプロポーズがゴールではなく、結婚後の生活の方が大事だからさりげなくて良いと思う。

■「さりげない言葉で自然体のプロポーズ」の例文

「さりげなさ」は、簡単なようで難しいもの。実際にどのようなセリフなのか、こちらもアンケートで寄せられた、具体的な声を紹介している。

・結婚して一緒に生活しよう。
・同じ苗字になろうか。
・付き合って今日で三年だね。そろそろ結婚しよっか。
・このまま一緒に仲良く暮らして幸せになろうね。
・このままでも楽しいけど、結婚したらもっと楽しいかもね。結婚しよう。
・そろそろ結婚しようか、結婚して一緒に暮らすのはどうかな
・毎日こうやって一緒にご飯食べたいよな。結婚しよう。
・これからもずっと一緒にいてほしいんだけど、結婚しない?
・はじめて結婚を考えた。ずっと一緒にいたいと思った。
・ねーねーあのさーそろそろ結婚僕と結婚しようよ。

飾り気のない、日常生活の会話の延長上のようなニュアンスが表れている。プロポーズだからといって特別なセリフを用意するのではなく、あくまで自然な流れのなかで出てきた言葉に、喜びを感じる女性が多いことがわかる。

■「3位:ロマンチックな言葉で感動的なプロポーズ」

プロポーズは一生の記念になるような大イベント。ロマンチックなプロポーズの言葉で感動したい、という希望も一定数聞かれる。「ここぞ」の言葉で特別感を演出し、プロポーズの瞬間を大切な思い出にしたいという女性の願いに応えてみてはどうだろうか? この回答を選んだ女性からは、以下のようなコメントが寄せられた。

・プロポーズくらいしかロマンチックな「くさい」セリフは言ってもらえないと思うから。
・一生に一度のプロポーズなので、思い出に残るような感動的でロマンチックなものがいいからです。
・ロマンチックな言葉に憧れがあるから。お姫様になったみたいな気分になれそうだから。普通の言葉よりもその人らしさが現れそうだから。
・結婚は、一生を左右する大切なものだから、きちんと気持ちが揺さぶられる雰囲気にして欲しいです。
・海外ドラマの見過ぎかもしれませんが、ロマンチックなプロポーズに憧れているからです。

■「ロマンチックな言葉で感動的なプロポーズ」の例文

「ロマンチックな言葉で感動的なプロポーズ」は、一歩間違えばスベってしまう可能性をはらんでいる。具体的にどのような言葉を望んでいるのか押さえておきたい。

・世界一大切な君と、一生一緒に生きていきたい。大好きだよ。
・他の誰のものにもしたくない。一生大事にするから結婚してください。
・あなたの全てを好きになってしまいました。
・僕と結婚して、たくさんの幸せを作りましょう。
・あなたに出会えて幸せです。今度は僕があなたを幸せにします。結婚してください。
・ずっと僕だけのお姫様でいてほしい。僕が幸せにするよ。

普段言わないような「特別な言葉」を用いて、結婚への想いを伝えるのがポイント。「お姫様」などの言葉は男性側からすると気恥ずかしいものだが、思い切って挑戦するのもよいかもしれない。

■「4位:かっこいい言葉で男らしいプロポーズ」

プロポーズが一大イベントなのは、男性にとっても同様。いざというときに男らしさを見せて欲しいという、女性からの意見も聞かれる。ストレートな言葉での、ビシッと男らしいプロポーズには、「引っ張ってほしい」「男らしく決めてほしい」という、未来の結婚生活への願いも込められているのかもしれない。この回答を選んだ女性からは、以下のようなコメントが寄せられた。

・男らしい人が好きなので、プロポーズはビシッときめてほしいと思うから。
・ありきたりな言葉も入りつつ、ストレートにはっきり言ってほしいため。
・プロポーズの時に男らしい雰囲気を出してもらえると一生ついていきたくなる。
・一生に1度の事なのでかっこよくきめてもらいたいです。
・男らしさを感じる言葉で引っ張ってほしいと思うから。

■「かっこいい言葉で男らしいプロポーズ」の例文

また、こちらも女性が望む具体的なセリフを紹介している。

・俺が一生かけてお前を守る。結婚して下さい。
・俺と一生一緒にいてくれ、お前としか幸せになれない。
・俺と一緒になってほしい。
・これからずっと死ぬまでそばにいて支えていくから、俺を頼ってついてきてほしい。
・世界で1番幸せにする。俺についてきてください。
・俺がこれから何かあっても〇〇の味方でいるから。ずっと俺のそばにいてほしい。

男らしいプロポーズのポイントは、主体が「俺」にあること。「俺が」守る、幸せにする、味方でいる、というように、男性側が女性に対して何をするかをしっかり伝えるのが鉄則となる。「ついてきてほしい」「そばにいてほしい」など、相手を引っ張っていくという意志表明をすることも、男らしさの特徴になっている。

■「5位:ほっこりするような面白いプロポーズ」

プロポーズだからといって、かしこまって想いを伝えてもらうことを求めている女性ばかりではない。定番のセリフではなく、ちょっとした笑いがあったり、心がほっこりしたりするような、面白いプロポーズを望む声もある。この回答を選んだ女性からは、以下のようなコメントが寄せられた。

・定番だと何も考えてなかったと思うから。印象に残る様な面白いエピソードが良いです。
・可愛いなぁと思うから。思い出に残るプロポーズになると思う。
・クスッと笑えるようなプロポーズをされるとときめきます。
・カッコつけたような気障な言葉は好きではないし、ストレートに言われるのも気恥ずかしい。少しおちゃらけたくらいの雰囲気で言ってほしい。
・心温まりほっこりして面白い方が、他のプロポーズに比べて楽しみ思い出として印象に残るから。

■「ほっこりするような面白いプロポーズ」の例文

「面白さ」にはセンスが問われるため、多少の危険もはらんでいる。具体的に女性はどのような言葉を望んでいるのか、事前に押さえておきい。

・あれ? まだ結婚してなかったっけ? じゃあ結婚しようよ!
・お嫁さんになってください!
・毎朝、僕のために味噌汁を作ってください。
・ねぇねぇ、結婚してみる? 毎日笑い転げるよ!

冗談交じりの会話の延長上や、少し古くさくもお茶目なプロポーズなど、後々思い返してクスッと笑えるようなセリフが寄せられた。

ただし、あまりにも冗談が過ぎてしまうと逆効果。「本気で言ってない」「ふざけないでちゃんと言って欲しい」と幻滅されないよう、プロポーズのタイミングやシチュエーションには気配りを忘れないようにしたい。

■「6位:日本語では照れくさい言葉を英語で伝えるプロポーズ」

「日本語でストレートにプロポーズの言葉を言われると照れてしまう」という女性の中には、英語で伝えて欲しいという意見も。あくまでも少数意見ではあるため推奨はしないが、相手が恥ずかしがることが想像できる場合や、少し変わったプロポーズをしたいという方は検討してみても良いかもしれない。

・大袈裟に言われると照れてしまって、素直に返事ができなくなるので。

■「日本語では照れくさい言葉を英語で伝えるプロポーズ」の例文

こちらも女性が望む具体的なセリフを紹介している。

・Will you marry me?(私と結婚してくれますか?)
・Will be a family?(家族になりませんか?)
・I want you to be my part of my life.(僕の人生の一部になってほしい)
・I promise love of the eternity.(永遠の愛を約束します)
・There are many ways to be happy in this life, but all I really need is you.(人生には幸せになれる方法はたくさんあるけれど、私が本当に必要としているのはあなただけなんです)

シンプルな英文から少し長い言い回しまで、英語でのプロポーズの伝え方はさまざま。直に口で伝えるまでいかずとも、これらの英語のセリフが書かれたメッセージカードを渡すのも素敵かもしれない。

女性が希望するプロポーズの言葉の傾向を見てきたが、「そもそもプロポーズの言葉は必要なのか」という点も気になるところ。アンケート調査にて、「プロポーズの言葉はなくてもいい」という回答を選択した女性は、わずか2%ほど。残りの98%、つまりほぼすべての女性は何かしらのプロポーズの言葉を望んでいるという結果となった。

なお、「プロポーズの言葉はなくてもいい」と回答した女性の意見には、以下のようなものが見られた。

・自分には特別な言葉は要らないのですが、むしろ両親にしっかりと挨拶をしてくれたら有難いと思います。
・プロポーズの言葉はなくても気持ちが伝わってこれば嬉しいです。
・男性がしなければならないとは思わないので、あってもなくても良い。
・精神的に大切なことを共有できていて、そこに二人だけの深い絆や歴史があるなら、言葉や様式にはこだわらないから。

一方、既婚女性を対象に「結婚を決めたタイミングで明確なプロポーズの言葉があったか」というアンケートも実施したところ、以下のような回答となった。

  • 結婚を決めたタイミングで、明確なプロポーズの言葉はありましたか?

Q.結婚を決めたタイミングで、明確なプロポーズの言葉はありましたか?

「あった」(71.3%)
「なかった」(28.7%)

ほぼすべての女性がプロポーズの言葉を望んでいるにもかかわらず、実際にはプロポーズの言葉がなかったというケースは約3割にものぼる。女性が抱くプロポーズへの理想に対し、男性は応えられていないのかもしれない。

プロポーズでは、男性の想いや意志を明確に伝えることが大切となる。同社では、「『恥ずかしいからプロポーズの言葉はなくていいや』と考えずに、自分なりの言葉やセリフでプロポーズに臨みましょう」と結んでいる。