フジテレビ系ドラマ『ナンバMG5』(毎週水曜22:00~)で、ヤンキー一家に生まれながら「普通の高校生になりたい」と願い、バリバリの特攻服ヤンキー&真面目な学ラン高校生という二重生活を送る難破剛を演じる間宮祥太朗。

新設された連ドラ枠の第1弾で主演を張ることに、「一発目を任せてもらったということへの喜びとプレッシャーみたいなものは、一丁前にあります」と、ヤンキーの役柄さながらに気合十分だ――。

  • 『ナンバMG5』に主演する間宮祥太朗 撮影:蔦野裕

    『ナンバMG5』に主演する間宮祥太朗 撮影:蔦野裕

■28歳にして学園ドラマを謳歌

クランクインして、「想像よりはるかに和やかな現場でした。本広(克行監督)さんも穏やかな方で、バババって一気に撮っていくのではなく、1つ1つを丁寧に作っていくので、流れがすごく分かるし、“今こういうカットを撮ってるんだな”と思いながら演じられるんです」と印象を語る間宮。それだけに、「わりとスケジュールはパッツパツなんですけど、お尻に火がついているような感じがあんまりないんです」と集中して臨めている。

今作では、ヤンキーの役作りで6時間かけて金髪に。真面目高校生のシーンは黒髪ウイッグを装着するが、「チェンジするとやっぱり気分は変わりますね。シーンによって共演者も場所も変わるので、変わった気分そのままでやれば、自然と二面性が出てくるかなと思ってやっています」と、意識していることを明かした。

28歳にして、学園ドラマを謳歌(おうか)している様子もうかがえる。

「クラスメイトの役の人たちが立ち位置に配置されたり、待機したりしてるときに、本人たちに意図はないのかもしれないんですけど、男の子と女の子が楽しそうに話しているのを見ていると、『なんかいいなあ…』って感じがしますね(笑)。今回は僕に合わせてくれたのか、生徒役も20代が多いんですよ。だから実際の学生ではないんですけど、学校で制服を着て『あそこの2人、仲良くなってるのかな?』とか思うのは、学園モノあるあるですね」

■思い出す『水球ヤンキース』「青春したなあ」

これまで出演してきた学園ドラマの中で特に印象が強い作品として挙げるのは、水球に打ち込む高校生を演じた『水球ヤンキース』(14年、フジテレビ系)。

「本当に青春したなあっていう感じがすごくあるんです。みんな仲良くてしょっちゅうご飯を食べに行ってたんですけど、なんで今それを思い出すかというと、『ナンバMG5』を撮ってる足利(栃木県)の同じ学校で撮影してたんですよ。夏にみんなブーメランパンツ一丁になって、ほぼ服を着ない状態で毎日毎日撮影してたので、それを思い出しながら現場に入ってます」

今作も足利に通いつめる日々。「この前、珍しく駒沢(世田谷区)で撮影したんですけど、やっぱり落ち着かなかったですね(笑)」と都内がアウェーに感じてしまうほど、すっかり“難破剛”に染まっているようだ。