街を散策していると、家の壁面にツタを這わせたおうちを見かけることがありますよね。

室内の温度が下がって夏は快適そう! ジブリ映画のような味が出ていて素敵! あんな“緑のカーテン”がうちにもほしい!

……と憧れを抱く人も多いと思います。しかし、安易に真似してしまうと、もしかしたら後悔することになるかもしれません。

なぜ家にツタを生やしてはいけないか?
 
・生やすのは簡単だが根絶は至難の業
・除去は手作業でお金がかかる
・除去しても跡が残る
 
そしてなにより
 
・夏季に大量の虫が発生する
・不動産の売却に支障が出る
・ツタが越境したら隣と揉める
 
パパが緑のカーテンとか言い出したらグーで殴ってください
(@araichuuより引用)

ツイートの投稿主は「あらいちゅー 馬主で大家で占い師(@araichuu)」さん。家の壁にツタを這わせることで、メリットだけでなく、多くのデメリットもあることを簡潔にわかりやすく教えてくれています。

いわく、ツタは簡単に生やすことができる一方、あとになって取り除くのは困難で、さらには虫の発生や近隣トラブルなど、さまざまな障害が起こりうるのだとか。

因みにジブリ美術館や甲子園球場なども壁面がツタで覆われていますが、それはプロの管理の元、手間暇をかけて育てられており、当然ながら日々のメンテナンスが不可欠。
やはり思いつきだけで手を出してしまうのは得策ではなさそうです。

この警鐘を鳴らすツイートはツイッターで大きな話題となり、1.3万件のリツイート、3.9万件のいいねを獲得(4月26日時点)。共感のコメントも多数寄せられました。

「会社の側の倉庫がまさに。刈っても刈っても楽々再生してますね。冬に枯れるとスズメバチの巣があったり。住居には厳しいですね」

「はっきり言ってコンクリートがもろくなります 植物の根はひび割れの処から根を伸ばしますそういう処から雨水が浸入して内部の鉄筋を錆させるので要注意です」

「うちの親父がやらかして大変な事になりましたw 私の代からは植物禁止ですw」

「隣地から侵入してくる蔦と年数回格闘してます。毎年改善を申し入れても年だの手間だのと言って何もしないし…」

「しがない造園屋が失礼します 緑のカーテンはやるならすだれやネットに絡ませると、後処理がとっても楽です。どうしてもやりたいと言った場合はその方法もご検討ください ただ、アイビー系のツタ植物はどんな状況でも新規の植え込はおすすめしません。マジで切っても切っても無限に伸びます」

また、「ゴーヤなら夏場にグリーンカーテンになってワンシーズンで使い切りでお手軽ですよね(^o^)何よりも実がついたら食べられます」や「ゴーヤかパッションフルーツなら冬になればカッサカサで簡単に除去できるので、グリーンカーテンと言い出したら、この辺りで手を打ってもらいましょう」と、代替策の提案も集まりました。


投稿主の「あらいちゅー」さんは大家さんをされているようで、このツイートについて話を聞いてみると、「実際にツタだらけの物件を買って除去でかなり苦労したので、自分の経験からのアドバイスです」と語ってくれました。

その苦労されていた物件というのが、こちら。

ツタだらけのすごい家を魔改造して、駐車場付きワンルーム戸建てにしました。京成小岩の駅近くです。借りてくれる人募集中、隠れ家や作業場にもどうでしょうか〜
(@araichuuより引用)

  • (@araichuuより引用)

  • (@araichuuより引用)

  • (@araichuuより引用)

  • (@araichuuより引用)

建て替え前の建物は沢山のツタに覆われていますが、駐車場付きワンルーム戸建てに改造し、今ではとてもキレイな仕上がりとなっています。もちろん、その裏では大変な苦労もされたのでしょう。“緑のカーテン”の導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!