東京ドームのグラウンドを一望しながら仕事ができる。野球好きにとっては夢のような取り組みが期間限定で実施されている。今年3月に大幅なリニューアルを終えた同球場を背景に、Web会議などに参加できるのだ。
三井不動産が展開する法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング」は4月20日から、同サービス会員向けに東京ドームのプレミアムラウンジをワークスペースとして開放することを発表した。利用可能な日程は同月の20日、21日、26日、27日、28日。
同社が手掛けるワークスタイリング事業は2017年に開始した法人向けシェアオフィスだ。全国の拠点を10分単位で利用可能な法人向け多拠点型サテライトオフィス「ワークスタイリング SHARE」や、郊外エリアを中心とした法人向け個室特化型サテライトオフィス「ワークスタイリング SOLO」など、複数の形態のワークスタイル環境を支援している。
また、同社は2021年に東京ドームを連結子会社にしたことで、同社が持つ街づくりの経験やノウハウと、東京ドームが持つ顧客基盤やスポーツおよびエンターテインメントに関するノウハウの連携を進めている。
新型コロナウイルス感染症の流行によってオフィスに出社するだけではない多彩な働き方が認められるようになり、ワークスタイルと街での生活の垣根がなくなりつつある背景を踏まえて、今回の取り組みに踏み切ったとのことだ。
今回の取り組みで解放されるのは、東京ドームの1塁側プレミアムラウンジ。ワークスタイリングの会員を対象としており、法人契約の上で無料で利用可能。Wi-Fiや電源のほか、コーヒーや水も提供している。
4月26日を除く取り組みの期間中は、読売巨人軍の公式マスコットガール「ヴィーナス」の元メンバーによるフィットネスイベントが催される。参加者は就業前の約30分間を使って、グラウンド上でピラティスに参加可能だ。
20日の参加者は「開放的な空間で体を動かす非日常的な体験ができた。朝から脳が活性化した気分なのでこの後の仕事も頑張れそう。機会があればまた参加したい」とコメントしていた。