三井不動産は4月4日、同社グループの長期経営方針「VISION 2025」で掲げる「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」のテーマに基づき、全社員を対象としたデジタルトランスフォーメーション(DX)研修「DxU(ディー・バイ・ユー)」を開始すると発表した。さらに同日、同社のDXの成果や推進事例など進捗状況を記載した「DX白書2022」も公開している。

「DxU」では重点的な研修ポイントを6つに整理し、デジタル知識だけでなく多面的なスキルアップを狙うという。また、各社員のスキルレベルに応じたロードマップを定めている。2022年度末までに全社員がDX必須知識を習得する「ステップ2」の修了を、2025年度末までに約100名がDX実践スキルを習得してDX推進をリードする人材となる「ステップ4」の修了を目指すという。

提供する研修のポイントは、DXの重要性を理解する「DX概論」、顧客や業務データの活用により価値創出を目指す「データ活用」、徹底したユーザー目線での価値提供につなげる「顧客志向」、生産性と価値創出を両立する「プロセス効率化」、デジタル技術の活用を進める「デジタル技術理解」、サービス実装やシステム開発の成功率を上げる「プロジェクト管理・運用」の6つ。

  • 「DxU」の育成ステップイメージ

ステップ4においては既存の事業提案制度「MAG!C」やデータ活用案件創造プログラム「データブートキャンプ」に加えて、新たに国内外のビジネススクールへの派遣などを実施する予定とのことだ。また、社内の育成のみならず、DXプロフェッショナル人材の採用強化も並行して実施するとしている。