バスタイムでの白髪用ヘアケアシリーズ・Root Vanishを提供する綺和美(スリーエム)はこのほど、男の子がいる保護者を対象に「鯉のぼりを子どものために掲げていますか?」というテーマでアンケート調査を実施、結果を公表した。
5月5日の「こどもの日」は、今では、男女関係なく子どもたちの健やかな成長を祝う日としてみんなでお祝いをすることが一般的となっている。同時に「こどもの日」は男の子の成長をお祝いする端午の節句でもある。男の子がいる家庭では、鯉のぼりや五月人形を飾って健やかな成長をお祝することが多い。
昔は、5月になるとあちらこちらの屋根から鯉のぼりが空高く泳いでいた光景があった。近年では住宅事情などにより昔のように大きな鯉のぼりを掲げることが難しくなっており、鯉のぼりをみる機会が減ってはいないだろうか。
そこで同調査では、人々が「鯉のぼりに対してどんな意識を持ち、自分が子どものときと比べてどう変化しているのか?」という思いから実施。また、「マンションのように集合住宅が増えてきた近年、どんな工夫をして鯉のぼりを楽しんでいるのか」についても訊ねている。
5月5日の「こどもの日」は、1948年に制定。同時に、端午の節句の日でもある。端午の節句では、五月人形とともに鯉のぼりを掲げる風習がある。五月人形の兜には、「子どもが身を守って健やかに大きく育つように」という意味が込められている。
それでは、鯉のぼりにはどんな意味があるのだろうか。「鯉」は、流れが強い川でも力強く泳ぎ、滝にも登れるくらいたくましい魚。鯉のぼりは、このようなたくましい鯉のように元気に育って欲しいと願いが込められ、掲げられる。鯉のぼりの一番上についている吹き流しには、悪いものを追い払う意味もあると言われている。
「鯉のぼりを子どものために掲げていますか?」と聞いたところ、「掲げている」と答えた人は33%となった。やはり昔に比べると掲げている家庭は少なくなっている印象がある。
マンションなどの集合住宅に住んでいる人は、なかなかバルコニーなどに掲げることができないという人もいるなど、この結果には近年の住宅事情が関係しているようだ。中には、自分の実家、つまり祖父母の家に掲げてもらったものを見に行くという人もいた。
「自分が子どもの頃は鯉のぼりを掲げてもらっていましたか?」という問いに対しては、「掲げていた」という人は26%となった。今回のアンケートに回答した年齢層が20代〜30代が多かったため、この年代が子どもの頃はすでに集合住宅に住んでいた人が多かったことも考えられる。いずれにしても、一軒家に住んでいる人の間では鯉のぼりを掲げていた家が多かった様子がうかがわれる。
ある程度立派な鯉のぼりを掲げるには、ポールを立てたり屋根に掛からないように気を配ったりと少し大変なこともある。同社では、現在の住宅事情を考えると、昔のような大きな鯉のぼりを掲げるのは難しくなっているのかもしれない、と分析している。
それでも、子どもの健やかな成長を願うため、鯉のぼりを飾る習慣も無碍にはしたくない保護者も多いかもしれない。そこで、大きな鯉のぼりを掲げることができない代わりに工夫していることを聞いてみたところ、さまざまなアイデアが寄せられた。
■「鯉のぼりに関して工夫していること」
・「鯉のぼりなどの行事毎は祖父母宅で行います」
・「鯉のぼりモチーフのガーランドを壁に飾ります。あとは、置き型の吊るし鯉のぼりと五月人形を飾っています」
・「ミニサイズの室内用の物を飾って雰囲気を楽しんでいます」
・「鯉のぼりは揚げませんでしたが、毎年兜は飾りました」
・「近所の河川に揚げられている鯉のぼりを見に行きました」
・「ホットケーキやサンドイッチを鯉のぼりの形にデコレーションしたり、小さな飾りを工作したりした」
上記のような意見をみてみると、鯉のぼりが掲げられなくても工夫次第で鯉のぼりを身近に感じることができるということが理解できる。同社では、「『いつもは兜を飾るだけ』のご家庭も、皆さんが工夫しているアイデアを参考に鯉のぼりを自宅の中で楽しんでみてください」とコメントしている。
さらに、「こどもの日は、子どもの健やかな成長を願う日ですが、親御さんに感謝する日でもあります。昔ながらの鯉のぼりや五月人形を眺めながら、家族で祝日を楽しんでみてください。子どもが成長すると、両親もその分歳を取ります。みんなでいつまでも元気で過ごすことは家族の一番の願いですよね。同時に、子どもを育てるということはあらゆる困難にも直面することでもあります。育児に少し疲れたなと感じたら、自分を労ってあげることも忘れないでください」と結んでいる。