留学ジャーナルは3月25日、「2022年人気の留学先ランキング」を発表した。同調査は2021年1月1日~12月31日の間に同社を利用して3カ月以上の留学をした留学生を対象に、インターネットで実施された。

  • 2022年人気の留学先ランキング

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年春に世界各国はビザ発給の停止や入国の制限措置を実施。これにより、従来のように日本人留学生が海外へ自由に渡航することが難しい状況となった。しかし、英語圏の一部の国では留学生に国境を開き、入国・行動制限措置を段階的に緩和してきていたため、2021年に入ってからは徐々に実際の渡航者が増え始めた。

1位は、「バンクーバー(カナダ)」だった。高層ビルが立ち並ぶ都市でありながら、周囲には海や山があり、自然に恵まれている。さまざまな国や地域にルーツを持つ人々も暮らしている都市で、多民族・多文化社会を肌で感じられる機会が多いとのこと。また、外国人に対しても寛容な風土のため留学生が溶け込めやすい街だという。

2位は「トロント(カナダ)」と「ブライトン(イギリス)」が同率でランクインした。トロントはカナダ国内最大の都市で、バンクーバーと同様に緑も多く住みやすい環境が整っている。ブライトンは、ロンドンから電車で1時間弱のところにある海辺のリゾート地。街の規模は小さいが、カフェやレストランなど商業施設が充実しているため、食事や買い物に便利とのこと。

4位には「ロンドン(イギリス)」、5位には「セントジュリアン(マルタ)」、6位には「サンタモニカ(アメリカ)」、7位には「サンディエゴ(アメリカ)」「ホノルル(アメリカ)」、9位には「シアトル(アメリカ)」、10位には「ニューヨーク(アメリカ)」「ロサンゼルス(アメリカ)」がランクインした。上位には、日本からのアクセスが良い大都市と、リゾート地が多くランクインしている。

オーストラリアとニュージーランドは留学生から根強い人気の渡航先だが、今回はランクインしていない。その理由として、両国は約2年間留学生に門戸を開いていなかったことが挙げられる。オーストラリアは2021年12月15日より国境再開しており、ニュージーランドも2022年春より留学生に向けて段階的に国境再開予定とのこと。