2022年になってから値上げラッシュが続いています。もうすでに値上げされているものもありますが、今後値上がりが決まっているものもたくさんあります。生活に必要なものが値上がりするのは辛いところもありますが、早めに知っておくことで対策ができることもあるでしょう。今回は4月に値上がりする商品やサービスを紹介します。

  • 4月は値上げラッシュ! 値上がりするものは?

■2022年4月に値上がりする食品

3月に引き続いて、4月も食品関係の値上がりが多く見受けられます。食料油や小麦粉は依然として値上がりを続けていますが、その要因の一つにロシア・ウクライナ情勢が悪化していることがあげられます。

ロシアやウクライナは、石油や天然ガスの輸出国ですが、戦争が始まったことで供給不足が続くとみられています。

4月はどのような食品が値上がりするのかみていきましょう。

<サントリースピリッツ>

サントリースピリッツでは、国産・輸入ウイスキーを最大28%値上げします。 「響」「山崎」「白州」「知多」「ザ・マッカラン」「グレンフィディック」「ザ・バルヴェニー」「タラモアデュー」の8ブランドの合計31品目が対象となります。

<カゴメ>

トマトケチャップやトマトピューレなどが3~9%の値上げとなります。商品の原材料であるトマトペーストや固形トマト、液糖などの価格が上昇していることが原因です。

<東洋水産>

東洋水産は家庭用、業務用の両方で値上げを発表しています。家庭用では「屋台一番焼きそばシリーズ」が9~11%、業務用では冷凍うどん、冷凍そば、冷凍ラーメンなどが3~14%の値上げとなります。

■食品以外でも値上がりするものは?

2022年4月に値上がりする生活用品やサービスもチェックしておきましょう。

<パナソニック>

パナソニックは照明器具商品、蛍光灯を4月から値上げする方針です。金属製材料などの原材料価格、物流コストや海外での人件費の上昇が続いていることが原因です。

また、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品4月以降にタイミングを見ながら値上げしていくことが予定されています。

<LIXIL>

LIXILでは、住宅用建材・設備機器の価格を一部改定することが決まっています。原材料価格や物流費が上昇を続けていることが原因です。

トイレや浴室、キッチンなどの設備が、商品にもよりますが約1%~20%の範囲で値上がりします。

<交通機関>

JR東日本、JR西日本、JR北海道は、新幹線や一部特急列車の指定席特急料金を4月1日乗車分から値上げをします。

JRのシーズン別指定席特急料金は、通常期、200円高い繁忙期、200円安い閑散期の3段階ですが、4月からは通常期より400円高い「最繁忙期」が加わり4段階となります。

対象となる列車は、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸の各新幹線と、JR東日本の特急「つがる」「いなほ」「しらゆき」「草津」「成田エクスプレス」「わかしお」「しおさい」「さざなみ」などです。

<日本製紙クレシア>

日本製紙クレシアは、フェイシャルティシュー、トイレットロール、ペーパータオルなど、家庭紙製品全品を10%以上値上げします。

世界的な原燃料価格の高騰、物流費や人手不足による人件費の上昇が原因であること、また地球温暖化対策の一環であるGHG削減を今後継続して取組んでいくためにも値上げが必要とのことです。

  • 2022年4月に値上がりするもの一覧

■家計全体で対策を

「10%の値上げ」などと聞くとビックリしてしまうかもしれませんね。でも、生活に必要な物は買わないで済ませるわけにはいきません。何をどれだけ買っていたかにもよりますが、例えば、今まで498円のトイレットペーパーが10%値上がりしても548円で、値上がりは約50円です。

そこで、家計全体で対策を取ることが大切です。買い物のついでについ買っていた必要のないお菓子を買わないでおく、毎日コンビニでお茶を買っていたけれど家から保温ポットに入れて出かける、など、家計全体を見直してみましょう。

家のリフォームや電化製品、旅行など元々値段が大きい買い物は毎月の家計での遣り繰りは厳しいです。年間を通しての「特別費」として、毎月積み立てをしていく、ボーナスの一部で準備しておくなど、計画を立てておきましょう。大型電気製品の買い替えを検討している人は、早めに展示在庫処分をしているお店などで在庫品をチェックしておくのも一つの方法です。

しばらくはまだ値上がりが続きそうですが、工夫をしながら乗り切っていきたいですね。