誰にでも、「仕事に行きたくない、家にいたい…」と憂鬱な気持ちになることはあるでしょう。原因がわかれば、自分でどうにか解決できたり、周りに助けてもらえたりするかもしれません。一番よくないのは、そのままの状態を続けることです。
今回は、仕事に行きたくない、家にいたいと思った時に考えられる原因や、そのような気持ちで仕事をすることのデメリット、さらに対処法について解説します。
仕事に行きたくない、家にいたいと感じるのは甘え?
夜寝る前や朝起きた時、通勤中などにふと「仕事に行きたくない、家にいたい」と思うことはありませんか? 中には仕事のことを考えると突然涙が出たり、ストレスをため込みすぎて食欲不振になったり、吐き気を催したりする人もいるかもしれません。
また、自分に厳しいタイプの人であれば、「仕事に行きたくない、家にいたいと思うのは甘えなのではないか」と自分を余計に追い込んでしまうこともあるのではないでしょうか。しかし、誰にでもこういった気持ちになることはあるもの。無理をしてはいけません。
自分の気持ちを押し殺して無理をしていては、いずれ心が疲弊して体調も崩してしまう可能性があります。そうならないためにも、「自分は甘えている」と追い込むのではなく、なにか違和感を覚えた時点で「仕事に行きたくない、家にいたい」原因をきちんと理解し、対処することが大切です。
仕事に行きたくない、家にいたいと思う原因
「仕事に行きたくない、家にいたい」と思った時に、その原因が自分ではっきりとわかっていれば、対処法を考えて改善できる見込みがあるでしょう。しかし問題なのは、自分の中でその原因がはっきりとわかっていない場合です。そういった場合には、モヤモヤ感だけが募っていき、どうしてよいのかわからず八方塞がりのような気持ちになって徐々に自分を追い込んでしまうことも。
ここでは、なぜ仕事に行きたくないのかがわからないという人に向けて、よくある原因を紹介します。自分の状況に当てはまるものはないか探してみてください。
心身ともに休めていない
重要な仕事がある時や仕事量が多い時などは、仕事のことを考えすぎて体も頭もゆっくり休めていない場合があります。また、帰宅時間が遅く睡眠時間が削られてしまうと、その日の疲れが解消されずに体も心もヘトヘトになってしまうでしょう。このような状態が続くと、やがて気力も湧かなくなってしまいます。
仕事が忙しい
休暇はきちんと取れているものの、業務中にとにかく忙しいという人もいるでしょう。仕事量に対して人員が足りていなかったり、周りの人よりも多くの仕事を任されていたりで、常に仕事に追われているような状況であれば、行きたくないという気持ちが生まれても仕方ありません。
向いていない仕事をしている
苦手意識を持っている仕事や、自分のスキルに見合っていない仕事を任されているケースもあるでしょう。このような場合、自分の意思に反してその仕事を無理にやらされているような気持ちになり、そのプレッシャーから仕事に行きたくなくなることもあります。
仕事でミスばかりしてしまう
仕事でミスを連発してしまうと「自分に適性がないのでは?」と、悲観的になってしまいがち。また、ミスをしてしまうと周りの人からの信頼や期待を失い、重要な仕事を任せてもらえなくなると考えてしまう人もいるでしょう。そうなると周りの反応や態度からもストレスを感じ、仕事に行きたくなくなってしまうことがあります。
通勤が苦痛
公共交通機関を利用して会社に行っている場合、通勤ラッシュの混雑に吞まれ、通勤だけでヘトヘトになってしまうこともあるでしょう。また、会社が家から遠く、通勤時間が長いという場合も、朝早く起きなければならず会社に行くのが億劫になってしまうことがあります。
仕事に行きたくない気持ちのまま働くことのデメリット
仕事に行きたくないと感じながらも無理して働き続けると、マイナスな出来事が起こる可能性も。ここでは、どのようなデメリットが考えられるのかを解説します。
仕事に集中できずミスが多くなる
仕事に行きたくないという気持ちから、仕事中に余計なことを考えてしまったり、仕事が手につかなくなったりと、集中力が保てず些細なミスをしてしまうことがあります。そういったミスが重なると職場の人からの信頼が揺らいだり、余計にストレスを感じたりしてしまうという負のループに陥ってしまうかもしれません。
人間関係を悪くしてしまう
仕事に行きたくないという気持ちのまま仕事をすると、仕事の出来や速さにも影響を及ぼすことがあり、周りから仕事に対するやる気を疑われてしまう場合があります。周りから敬遠されてしまうこともあるかもしれません。
自分を追い込んでしまう
無理やり仕事に行く状態を続けてしまうと、心のSOSサインを見逃し、自分を更に追い込んでしまうリスクもあります。その結果、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。一旦立ち止まって、自分と向き合う時間や休む時間を作る必要があるでしょう。
仕事に行きたくない時の対処法
上記では、よくある仕事に行きたくないと感じる原因、無理して出社することのデメリットを紹介しました。ここでは、仕事に行きたくないという気持ちの対処方法を紹介します。
異動させてもらう
仕事の内容や環境が原因でストレスを抱えている場合は、部署異動をするのも一つの方法です。やりたい仕事ができるようになったり、今までとは違う人間関係の中で仕事ができるようになったりすることで、ストレスが解消される可能性があります。
リモートワークに切り替える
職場の人間関係に悩んでいる場合は、リモートワークに切り替えることで、苦手に感じている人と常に顔を合わせなくてよくなり、ストレスが和らぐかもしれません。もちろん企業や職種によってはリモートワークができないこともありますが、できる場合は検討してみてください。
しばらくお休みをもらう
仕事が忙しく疲れがたまっている場合は、思い切ってまとまった休暇をもらいリフレッシュするのもありでしょう。一度仕事から解放されることで、気持ちが楽になるかもしれません。
誰かに悩みを聞いてもらう
悩みやストレスを感じている時によくないことは、自分の中にストレスをため込むこと。ため込みすぎてしまった結果、体調を崩してしまうこともあります。そうならないためにも、なるべくストレスが少ないうちに周りの人に相談するようにしましょう。上司や同僚にどうしても相談できない場合は、家族や友人でも構いません。
モチベーションを上げる方法を考える
気分が上がるプレイリストを作って通勤時間に聴いたり、テンションが上がるお気に入りの服を着たり、持ち物を変えてみたりなど、自分の好きなものに囲まれるような状況を作るのもおすすめです。
職場近くに引っ越す
通勤が原因で仕事に行きたくないという場合や、朝早く起きるのが苦手という場合には、職場近くに引っ越しをすることで、ストレスを減らせるかもしれません。「職場に着けば平気だけど、行くまでがつらい」という人は、タイミングや状況が合えば引っ越しを検討してみるといいでしょう。
生活習慣を変えてみる
不規則な生活習慣に心当たりがあれば、生活サイクルを見直すのもおすすめです。規則正しい生活を意識し、リフレッシュする時間やきちんとした食事、適度な睡眠をとることを心がけましょう。
趣味に没頭する
常に仕事のことで頭がいっぱいになってしまう場合は、仕事のことを考えない時間を意識的に作りましょう。趣味があれば、没頭することで仕事から一旦離れて気分転換になるかもしれません。熱中できる趣味を見つけ、日常の中に楽しい時間を作るのもおすすめです。
運動してみる
普段、運動をする習慣がないという人は、日常生活の中に運動を取り入れてみるのも一つの手。ランニングやジムに行く習慣をつけ、汗を流すだけでもいいストレス解消になります。忙しい時は、ストレッチをするだけでも血行がよくなり、リフレッシュできるでしょう。
転職する
仕事内容や職場環境に原因があり、自分の力ではどうにもできないと判断した場合は、転職をして環境を切り替えるという選択肢もあります。転職することで、一緒に働く相手も業務内容もガラッと変わり、全ての悩みが一気に解決するかもしれません。
仕事に行きたくない原因がわからない時は?
「仕事に行きたくない原因がわからない…」という人も中にはいるでしょう。何が嫌なのかわからないという時は、まず自分の気持ちや状況を紙などに書き出してみてください。書き出すことで頭の中を整理することができ、自身の不安や不満が見つかるかもしれません。
一方、常に不安がまとわりついたり、出社すると勝手に涙が出てきたり、吐き気を催したりという場合は、すでにかなり無理をしている状態だと言えます。このような時は一人で抱え込まず、誰かに助けを求めましょう。
仕事に行きたくない原因を明確にして対処法を考えよう
誰にでも「仕事に行きたくない…」と感じる時はありますが、その原因は人によってさまざま。仕事に行くことに大きなストレスを感じている場合は、その原因を見つけて対策を考えることが何よりも大切です。
生活習慣や考え方を変えてみるのもいい方法ですが、それでも無理であれば、異動や転職も検討してみてください。仕事の内容や職場環境を変えることで、全てが楽になることもあります。仕事に行きたくないのは甘えだと自分を追い込むようなことをすると、体調不良を引き起こしてしまう可能性があるので、決して無理をしすぎないようにしましょう。