バンダイと吉本興業が共同・製作で手がけるCGアニメ『ヘルピポ!』が、3月1日よりヘルピポ!公式YouTube、TikTok、Twitterで配信される。同作は、地獄で生活する鬼の高校生「突髪鬼(トッパツキ)モリスケ」と「雲髪神(ウンパツキ)モジャオ」のハイテンションな日常を描くショートコントアニメ。2022年夏までに40本以上の配信を予定している。同作で3Dモーションキャプチャによる撮影にトライしたお笑いコンビ・チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)に、本作について話を聞いた。

  • CGアニメ『ヘルピポ!』のメインキャラクターを演じるチョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿

――『ヘルピポ!』は、近年SNSでショート動画が流行していることに着目し、短尺でもキャラクターの魅力を最大限に伝えられるショートコントアニメということですが、あらためて作品について教えてください。

長田庄平:地獄をテーマに、ちょっとゆるいキャラクター2人が、僕らのオリジナルのコントなどを取り入れて地獄ならではのコント・ネタをやっています。

松尾駿:今まで地獄という設定でやっても、嘘っぽくなったけど、このCGを使うことでリアルな地獄が表現できました。なおかつクスッと笑えると思います。

――今回、バンダイと吉本興業がタッグを組んで本作を製作しています。最初に聞いたとき感想はいかがでしたか?

長田:めちゃくちゃうれしいですよ。あのバンダイさんと一緒にアニメを作れるなんて思ってなかったですから、ほぼほぼ俺らは『ガンダム』みたいな気持ちでやっていますね。アムロ・レイの気持ちで。

松尾:だから僕ら、長田・松尾じゃなくてアムロとシャアの気持ちでやりました。『ガンダム』と同じところまで行きましたね!

――近年、吉本興業はいろいろな企業・自治体とコラボレーションしてさまざまな企画を展開しています。そうした動きに対して、どうお考えでしょうか?

長田:僕ら芸人としてはありがたいですね。幅が広がるので。もっともっと業務を展開してもらって、もう宇宙とか行ってもらいたいです。コンビ名もプラネットですし。「スペース・吉本」みたいなものを作ってもらいたいです。

松尾:たぶんそのうち、吉本本社の中庭からロケットを飛ばすと思います。

長田:本当に、僕らにお話が回ってきたのはラッキーだと思います。もう一歩遅かったらニューヨークに話が行っていたと思うので。危なかったです。

――作中では長田さんがモリスケ、松尾さんがモジャオを演じています。収録を振り返っていかがでしょうか。

長田:CGとなると、実写でやっているコントとパターンが全然違っていて、新しい表現だと感じています。

松尾:可能性がいくらでもありますね。もう、できないことないんじゃないかな。

――過去にアニメのアフレコは経験があると思いますが、3Dモーションキャプチャ装置を身に着け、声のみならずキャラクターの体の動きや表情まで演じてみていかがでしたか?

長田:CGで動かして、実写でできない動きができるのでこれは楽しいですね。(自身と役の)ボディラインが違っていて、かつ大きい角がついていたりするので、それを意識するのが難しかったです。松尾も腹回りが違うので、キャラクターのサイズのフラフープをつけて演じたりしました。逆に、角をいじったりケツを思いっきりカンチョーして(指などを)伸ばしたりとか、そういう遊びができる。そこは手応えあります。

松尾:今までやったことある芸人はいないと思います。

長田:先駆者になりましたよね。

――本作、そしてモリスケとモジャオというキャラにどうなっていってほしいですか?

長田:YouTubeやSNSで展開していきたいので、小中高生など若者に刺さるアニメにしていきたいです。

松尾:とにかくいろんな方面で活躍してもらって、経済的に支えてほしいです。

長田:今バンダイさんとやり取りさせてもらっていますが、後々さらにディズニーとコラボして、マーベルの映画にも出られたらいいですね。

――経済的に、どれくらい支えてほしいとかありますか?

松尾:この『ヘルピポ!』で月4000万円くらいいってくれたらうれしいです。

長田:すごいじゃん! どういう計算で4000万なの!? そりゃあいってくれたらうれしいよ。