ベネクスは2月22日、「リカバリー」に関する調査結果を発表した。調査は2021年11月15日~12月20日、20~79歳の男女10万名(男女各5万名)を対象に日本リカバリー協会が行った「ココロの体力測定2021」の情報をもとに、サウナと休養に着目してデータ分析したもの。

  • ミドルサウナ―以上の割合(性年代別)

    ミドルサウナ―以上の割合(性年代別)

調査によると、直近1年間におけるサウナ利用者(以下、サウナー)は、男性20.7%、女性8.7%という結果に。その内、月に1~3回サウナに行く「ミドルサウナー」は、男性が11.5%、女性は4.2%と、男性の方が2.5倍ほど多いことがわかった。

「ミドルサウナー」以上の割合を年代別に見ると、男女ともに20代が最も多く、男女ともに2番目に多い30代の1.5倍以上であることから、「サウナブーム」を牽引しているのは20代であると言える結果に。

都道府県別では、男性は1位「青森県」、2位「石川県」、3位「山梨県」と、寒い地域に多く、一方女性は、1位「徳島県」、2位「高知県」、3位「愛媛県」と、四国地方が上位を占めた。

  • ミドルサウナ―の睡眠時間と疲労度合い

    ミドルサウナ―の睡眠時間と疲労度合い

次に、サウナ―に対し「『疲労』についてどの程度前から悩んだり、意識したりしていますか?」と質問し、「元気」「慢性的に疲れている」と回答した人の割合を、それぞれサウナの利用頻度別に見たところ、男性は「慢性的に疲れている」と回答した人ほどサウナを利用する人が多いことが明らかに。

また、サウナ利用の有無別に「休養時間の満足度」を比較したところ、男女ともに満足度が低い傾向に。コロナ禍にサウナ利用が制限されたことで、普段リフレッシュできていたはずのストレスが溜まってしまっているよう。

さらに、「ミドルサウナー」以上の睡眠時間を疲労度合別に見たところ、男女ともに「慢性的に疲れている」と回答した人の60%以上が「睡眠が5時間未満」であることが明らかに。サウナを利用しない人と比べても、男性で2.8倍、女性で4.1倍と結果に大きな差があることがわかった。

  • 男性サウナーが実践する休養行動TOP10

    男性サウナーが実践する休養行動TOP10

次に、「ミドルサウナー」以上の人が実践するリラックスタイムの過ごし方(休養行動)について、疲労度合別に見たところ、元気な男性は「ウォーキング、ジョギングをする」「温泉旅行(泊まり)」「歯磨きをする」など、アクティブな行動が上位に。対して、慢性的に疲れている男性は「YouTubeなどの無料動画を見る」「とにかくゆっくりする」「空を見る」など、穏やかな休養時間の過ごし方が好まれる傾向が見受けられた。

  • 女性サウナーが実践する休養行動TOP10

    女性サウナーが実践する休養行動TOP10

一方、元気な女性の場合では、「旅行に行く」「顔や手を洗う」「温浴施設(銭湯、健康ランド、温泉)」「家族と過ごす」など、外出やスキンシップなどを通してリフレッシュする傾向に。対して、慢性的に疲れている女性は、「シャワーを浴びる」「甘いものを食べる」「空を見る」「YouTubeなどの無料動画を見る」など、慢性的に疲れている男性と同じく家の中でできるリラックス方法が多くランクインした。