JR東日本仙台支社・新潟支社は22日、陸羽西線古口~高屋間のトンネル直下を交差して建設される高屋道路「(仮称)高屋トンネル」の工事を受け、5月14日から陸羽西線を走行する全列車の運転を取りやめ、バスによる代行輸送を実施すると発表した。
「(仮称)高屋トンネル」の工事については、国土交通省が主催する学識者らによる施工技術検討委員会で安全対策の検討が行われ、委員会での検討結果を踏まえた工事期間中の列車の運転取りやめについて、国土交通省から協議を受けたという。
両トンネルの交差部がきわめて近接しているため、JR東日本でも列車の走行安全性について検証を重ねてきたが、工事期間中の列車運行の安全対策に技術的な課題が多いとの意見を踏まえ、5月14日から陸羽西線を走行する全列車の運転を取りやめ、バスによる代行輸送を実施することを決定した。運転取りやめの期間は2024年度中(予定)とされている。
これにより、陸羽西線の新庄~余目間は酒田駅発着の列車も含め、すべて運転取りやめに。代行バスは新庄~余目・酒田間で運転される。代行バスの運転時刻・乗降場所等の詳細は別途案内する予定。代行バスの運賃は陸羽西線の運賃と同額となる。代行バスは列車よりも乗車時間が長くなり、利用の多い朝夕の時間帯は本数を増やして運行する予定とのこと。交通事情により代行バスの到着が遅れ、列車への乗換えができない場合があるとしている。