12月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイトがあります。美しい青色が特徴でピアスやネックレス、リングなどさまざまなアクセサリーが展開しています。
本記事では12月の誕生石の産地や宝石言葉、由来、アクセサリーのお手入れ方法もご紹介しています。ビジネスシーンで取り入れやすい宝石もあるので自分へのご褒美やプレゼントに検討している方はぜひ読んでみてください。
12月の誕生石は?
12月の誕生石はターコイズ(トルコ石)・ラピスラズリ・タンザナイトがあります。身につけていると幸せになれる宝石としてプレゼントにも喜ばれます。お守りとしても使えることから、大切な人を守りたいという意味や魔除けといった意味で身につけてもよいでしょう。
誕生石の由来
誕生石はアメリカの宝石業者が宝石を広めるために1912年に定めたものです。アメリカが決めた誕生石をもとに、1937年にはイギリス。日本は1958年に全国宝石卸商協同組合が国内で初めて誕生石を発表しました。
12月の誕生石もアメリカはターコイズとラピスラズリ、イギリスはターコイズのみ。フランスはターコイズとマラカイトと同じ月でも国ごとに異なります。
12月の誕生石「ターコイズ」
12月の誕生石のひとつ、ターコイズについて解説します。
ターコイズの産地
ターコイズ(トルコ石)の主な産地はアメリカ・中国・イランなど。アメリカの中でも最も多く採石されているのは、アリゾナ州・ネバダ州・ニューメキシコ州です。
ターコイズの特徴
ターコイズは不透明の緑よりの水色が特徴。イランのニシャプール地区では「ペルシャンブルー」。アメリカでは「キングマン」や「ネバダブルー」と産地で色や呼び名が異なります。変色しにくく皮脂汚れもつきにくいのも特徴です。
ターコイズについている黄褐色の模様は鋳型(いがた)といいます。入り方によっては「クモの巣(スパイダーウェブ)」と呼ばれ、鋳型のない上質なターコイズの次に魅力的とされ、価値がつくものもあります。
ターコイズの由来
ターコイズはフランス語の「ピエール・トルキュース (トルコの石)」が由来。アメリカ南西部の先住民族の宝飾品やお守りとして使われていました。やわらかく加工しやすいことから、お守りの中にはフェティッシュと呼ばれる動物をかたどったものも見つかっています。
ターコイズのピアス・ネックレスのお手入れ方法
ターコイズの美しい状態を長持ちさせるためには使用後のお手入れが大切です。汗や皮脂はやわらかい布でやさしくふき取りましょう。
汚れが気になるときはあたたかい石鹸水に入れて洗浄します。スチームクリーナーや超音波洗浄機は使用しないように注意してください。
ターコイズの宝石言葉
ターコイズの宝石言葉は「成功・繁栄・健やかな体・旅の安全」。ビジネスで成功を目指して努力をしている方や、海外への異動や長期出張などで遠方へ行かれる方の安全を祈願するために選んでもいいでしょう。
12月の誕生石「ラピスラズリ」
12月の誕生石のひとつ、ラピスラズリについて解説します。
ラピスラズリの産地
ラピスラズリの産地はアフガニスタンやチリ、ロシア、シベリアのバイカル湖です。アンゴラやカナダ、アメリカのコロラド州、パキスタンでも少量採石されます。中でもアフガニスタン産は高品質のため、高値で取引されています。
ラピスラズリの特徴
ラピスラズリはインディゴブルーやロイヤルブルーなど幅広い青色で表現されており、美しい青色が特徴です。金色の斑点が入ったラピスラズリはその美しさから高く評価されるものも。ただし、ホワイトのラインが入っているものは価値が下がります。
ラピスラズリの由来
ラピスラズリはラテン語の「Lapis(石)」とペルシア語の「Lazward(青・空・天)」をもとに名付けられました。エジプトではゴールドと同等の価値があり、王の棺にも使用されていた宝石です。日本では七宝のひとつ「瑠璃」として広まりました。
ピアス・ネックレスのお手入れ方法
ラピスラズリのアクセサリーの使用後はやわらかく清潔な布で乾拭きをします。ときどき中性洗剤を溶かしたぬるま湯で手早く洗浄しましょう。
紫外線や湿気に弱いので直射日光が当たらないように保管しましょう。他の宝石とぶつかるとキズがついてしまうこともあるため、離しておいてください。
ラピスラズリの宝石言葉
ラピスラズリの宝石言葉は「成功の保証・真実・健康・幸運」です。身につけると「成功へ導く」といわれており、仏教において地上の宝物とされる東洋における「七宝」のひとつでもあります。「聖なる石」とも呼ばれ、歴史的にも古い宝石です。
12月の誕生石「タンザナイト」
12月の誕生石のひとつ、タンザナイトについて解説します。
タンザナイトの産地
タンザナイトの産地はアフリカのタンザニアの北に位置するメレラニ地方にある鉱山で採れる宝石です。1967年に現地の民族、マサイ族により発見されたといわれています。
タンザナイトの特徴
タンザナイトは深い青色が特徴で、ブルーサファイアの色味とよく似ています。しかし、角度を変えるとクリアに見えたり、色が強く見えたりと見え方が異なる特性もあります。
淡い色は価値が低く、流通数も多いです。明るい赤紫色は希少性があり、高値で取引されることもあります。熱処理によって色が変わるため、商品により表情の変化を楽しめるのも特徴です。
タンザナイトの由来
タンザナイトはティファニー社によって命名されました。もともとゾイサイトと呼ばれる宝石のひとつで、ブルーゾイサイトと呼ばれていました。
ただし、ティファニー社ではゾイサイトを扱うにあたり、聞こえ方が「Suicide(自殺)」をイメージさせてしまうため、産地の名称をもとに「タンザナイト」と命名されました。
ピアス・ネックレス・リングのお手入れ方法
タンザナイトは性質上、一定方向に力を加えると割れてしまいます。お手入れのときは超音波洗浄機を使用しないでください。
ふだんはやわらかく乾いた布地で汗や皮脂をふきとる程度で大丈夫です。ときどき、中性洗剤を入れたぬるま湯に入れてやわらかなブラシで磨いてください。洗ったあとは乾拭きして水気をしっかりと取りましょう。
タンザナイトの宝石言葉
タンザナイトの宝石言葉は「誇り高き人物・高貴・知性・冷静・希望・神秘」です。冷静な判断を求められるときに気持ちを落ち着かせてくれるパワーを持っているといわれています。ビジネスシーンにおいて、厳しい商談の際につけておくと緊張がほぐれるかもしれません。
12月誕生石のピンキーリングはプレゼントにもおすすめ
誕生石を使用したリングをプレゼントするなら、小指のピンキーリングがおすすめです。婚約指輪や結婚指輪と被りません。リングに使われている宝石のサイズも小さいので比較的お手頃価格で購入できるでしょう。自分へのご褒美はもちろん、友人へのプレゼントにもぴったり。
ピンキーリングには「チャンス」という意味があります。恋愛や仕事などチャンスをつかみたいときは左手の小指におすすめ。男性で「自分の魅力をアピールしたい」なら、右手小指につけるのがおすすめです。12月誕生石は男性でも装着しやすい青系のカラーがそろっているので、プレゼントにも喜ばれるでしょう。
12月の誕生石は誕生月を問わず楽しもう
12月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイトがあります。加工しやすい性質のため、ピアスやネックレス、リングなどさまざまなアクセサリーから選べるのが魅力。使用後のお手入れに機械を使うことはできませんが、手間をかけてお手入れすることで愛着も増すことでしょう。
ビジネスシーンではピアスやネックレスで取り入れてみましょう。自分の誕生石をあしらったアクセサリーを身につけると、気持ちも変化するかもしれません。もちろん、12月が誕生月でない方も宝石言葉に込められた意味や祈りをお守り代わりとして、身につけてみてください。