F-Secureは2月10日、日本、ブラジル、フランス、ドイツ、メキシコ、オランダ、スウェーデン、イギリス、アメリカの7200名(各国800人)を対象に実施した調査結果から、コロナ禍でリモートワーカーのデジタル不安を増大していることが明らかになったと発表した。

まず、自宅からリモートワークを行っている人々の67%が、実際には何も問題がない状態であってもオンライン上のセキュリティやプライバシーについて懸念を持つことが多くなったと回答したという。これはオフィス勤務者の58%と比較して高い数値となっている。

具体的には、次のような問題について、リモートワーカーはオフィス勤務者よりも高い懸念を抱いていると回答している。

  • 「インターネットがより危険な場所になってきていると感じ、インターネット利用の習慣を変えた」リモートワーカーの65%(オフィス勤務者は54%)

  • 「最近数カ月でデータのプライバシーに関する懸念が高まり、インターネット利用における習慣を変えた」リモートワーカーの63%(オフィス勤務者は48%)

  • 「ネット接続している自分のデバイスが、ウイルスやマルウェアに感染したり、ハッキングされたりしないか不安」リモートワーカーの71%(オフィス勤務者は64%)

  • 「セキュリティ上のリスクを考えると、公共のWi-Fiに接続することにより強い抵抗を感じるようになった」リモートワーカーの70%(オフィス勤務者は63%)

  • インターネットがより危険な場所になってきていると感じ、インターネット利用の習慣を変えた」リモートワーカーは65%

エフセキュアのセキュリティコンサルタントであるTom Gaffney氏は、「リモートワーク中のセキュリティ管理には、データやデバイスを保護する技術的なセキュリティ対策だけでなく、個人の生活と仕事を切り分ける取り組みも必要」とコメントしている。