パナソニック サイクルテックは1月から、集合住宅における居住者向けIoT電動アシスト自転車シェアリングサービスの実証実験を開始した。実験期間は2年間を予定している。
昨今、近距離移動における高い利便性や快適性から、電動アシスト自転車へのニーズが増加傾向にある。しかし、駐輪スペースに限りがある集合住宅の居住者や、自転車を使う頻度が少ない人は、個人で電動アシスト自転車を所有することが難しいケースも多い。
そこで同社では、クローズドなシェアリングサービスの受容性および運用面での課題の検証を行うために、集合住宅の居住者に限定したIoT電動アシスト自転車(市販モデルにパナソニック サイクルテック独自開発のスマートロックを装備した特別仕様車)のシェアリングサービスの実証実験を実施することとなった。
今回の実験では、パナソニックのくらしアプライアンス社が提供する賃貸物件「noiful base駒込」に設置したIoT電動アシスト自転車3台を6戸でシェアする。
居住者は、電動アシスト自転車を利用する際に専用アプリを用いて予約、解錠を実施。物件管理者は、専用管理画面でIoT電動アシスト自転車の利用状況をモニタリングし、バッテリー残量が少なくなった場合、充電ロッカーから満充電されたバッテリーを取り出し、交換する。
今後は、最寄駅から遠い物件における物件価値向上の可能性や、充電ロッカーで充電しているバッテリーを停電時の非常用電源として使用することなどの検証も検討している。