テレビ朝日系ドラマ『鹿楓堂よついろ日和』(毎週土曜23:30~)は、和風喫茶「鹿楓堂」の店主でお茶担当のスイ(小瀧望/ジャニーズWEST)、料理担当・ときたか(葉山奨之)、スイーツ担当・椿(大西流星/なにわ男子)、珈琲担当・ぐれ(佐伯大地)ら4人のスペシャリストとお客さんたちの心温まる交流を描いた“癒やし系飯テロドラマ”。先週放送がスタートすると、早速SNSでは「あたたかい気持ちになった」「出てくるお料理が全部おいしそう」「鹿楓堂に通いたい」と話題を呼んでいる。
今回は葉山と佐伯の2人に、役との共通点や小瀧と大西の印象、互いの呼び方についてインタビュー。時折お茶目な発言をする佐伯に丁寧にツッコむ葉山という抜群のコンビネーションから、現場の雰囲気を感じられる対談となった。
――ときたかは、おっとりとしていて誰にでも敬語で話し、まわりからは“中身がおじいちゃん”と言われるようなキャラクターですが、演じると決まったときの印象を教えてください。
葉山:まさか自分がときたかをやるとは思わなかったです。ときたかは落ち着いているキャラクターなので、自分に似ている部分があまりなくて。最初に作品自体のお話をいただいたときは、角崎(白洲迅演じる謎の男)役かなと思いました。
佐伯:「ぐれ役かな」とも思った?
葉山:ぐれだとは思ってないです(笑)。ときたかは性格的には自分と正反対だけど、散歩が好きだったり、おじいちゃんやおばあちゃんとも自然とコミュニケーションが取れたりするところは共通点かもしれません。有り難いことに自分が演じたことのない役どころだったので、挑戦という意味でうれしいです。演じていて楽しいですね。
――一方の佐伯さんですが、イタリア人と日本人のハーフで、鹿楓堂のムードメーカーであるぐれとは共通点が多かったのではないでしょうか。
佐伯:僕はお話を聞いたときに原作漫画を読ませていただいて「あ、僕の役はときたかだな」と思ったんです。
葉山:本当!?(笑)
佐伯:いや、ウソ。
葉山:ウソかい! 何のウソやねん。
――ツッコむのが大変ですね(笑)。
葉山:いやいや(笑)。
佐伯:ぐれの何事もポジティブに捉えるところや、色んな人に明るくフランクに話しかけるところ、すぐに人と仲良くなれるところは自分に似ているのかなと思います。ただ、演じてみるとやっぱりイタリアの方のノリってすさまじいものがあると言いますか、ちゃんと考えて演じなければと思っています。僕の場合はフランクになりたくてそう振る舞っているところがあるのですが、ぐれはもともとがフランクでテンションが高い人。そのスタンスを演じる難しさがあります。
――現場はどんな雰囲気ですか。
葉山:撮影が始まって1カ月ほど経ちましたが、チームワークがしっかりとできあがっています。すごくいいなと思うのが、ふざけるときはふざけて、ちゃんとするときはちゃんとする、というプロフェッショナルなメリハリを皆が持っているところ。男子校のノリもありながら、仕事はしっかりしようという意識がキャストにもスタッフさんにもあって、皆で作品を作っているという一体感を感じます。
佐伯:皆が同じ方向を向いているよね。楽しいものを作っているので、作っている側も楽しくなる瞬間がすごく多いんですけど、締めるところは集中しようという雰囲気が言わずもがなある。鹿楓堂の4人の中だと僕は31歳で最年長ですが、3人は25歳や26歳、大西くんなんて新成人になったばっかりなのに、皆すごいなと思っています。
葉山:おじいちゃんみたいな発言(笑)。
佐伯:尊敬できる部分を持っている年下の子って僕はすごく刺激になるんです。
――共演者の方の印象も伺っていきたいのですが、まずは主演の小瀧さんの印象や尊敬できるポイントを教えてください。
葉山:のんちゃん(小瀧)は年上だと思っていましたが、初めてお会いしたときに「僕年下なんです」と言われてびっくりしました。とにかく落ち着いていて、自分にはない“現場を見る力”を持っていて、こんなにたくましい人はあまりいないなと思わされます。のんちゃんに全部任せていれば物事が進むというか。自分がお芝居で悩んでいるシーンも、のんちゃんは口には出さないけど台詞でいいパスを出してくれるので、座長でありながら、俳優として助けてもらったりもしていて、感謝しかありません。
佐伯:そういうところがスイっていう役柄に合ってるよね。皆が彼のもとに集まりたくなる魅力を持っている。
葉山:その中にのんちゃん特有のかわいさがあるんだよね。いつも大人な雰囲気を持っているんですけど、たまに少年になってニコニコしている姿が愛らしい。
佐伯:あと、小瀧くんと大西くんは甘えるのがうまい。先輩や目上の人の懐に入るのが上手です。葉山くんは、どちらかというと甘えベタですが、皆と接しようとする熱量はしっかりと持っていて。3人ともコミュニケーションの取り方が全然違うんです。