オンラインコミュニケーション協会は1月12日、「オンラインコミュニケーションにおけるストレス」に関する調査結果を発表した。調査は2021年11月18~20日、週5回以上「社内でオンライン会議を行い」「社内でチャットを利用する」、22~29歳のビジネスパーソン105人を対象にインターネットで行われた。

調査結果は以下の通り。まず「あなたは、社内での上司や自分より上の世代の先輩社員とのオンライン会議中に、ストレスを感じることがありますか」と聞いたところ、「かなりある」(17.2%)、「たまにある」(47.6%)、「あまりない」(20.0%)、「まったくない」(13.3%)、「上司や先輩社員とのオンライン会議はしない」(1.9%)だった。

  • あなたは、社内での上司や自分より上の世代の先輩社員とのオンライン会議中に、ストレスを感じることがありますか

また、最初の質問に「かなりある」「たまにある」と答えた回答者に「上司や自分より上の世代の先輩社員とオンライン会議中に、ストレスを感じる場面」を聞いたところ、「コミュニケーションの"間"が難しい」(64.7%)、「相手の表情を読み取りにくい」(44.1%)、「時間が長引く」(44.1%)、「映像や音声が乱れる」(39.7%)、「雑談をしづらい」(38.2%)、「リアクションをしてくれないので反応が見えない」(35.3%)、「遅刻してくるので待たされる」(19.1%)、「その他」(4.4%)となっている。

  • 上司や自分より上の世代の先輩社員とオンライン会議中に、ストレスを感じる場面

次に、「あなたは、上司や自分より上の世代の先輩社員とチャット(Microsoft TeamsやSlack、Chatworkなど)でコミュニケーションを取る際に、ストレスを感じることがありますか」と尋ねると、「かなりある」(17.2%)、「たまにある」(39.0%)、「あまりない」(28.6%)、「まったくない」(13.3%)、「チャットは利用しない」(1.9%)となった。

  • あなたは、上司や自分より上の世代の先輩社員とチャットでコミュニケーションを取る際に、ストレスを感じることがありますか

そして、前の質問に「かなりある」「ややある」と答えた回答者に「上司とチャットでコミュニケーションを取る際に、ストレスに感じること」を聞いてみると、「レスポンスが遅い」(54.2%)、「チャットで済む内容なのに、すぐに電話をしてくる」(35.6%)、「文章量が少なく、意図が読み取りにくい」(33.9%)、「スレッドを立てすぎて、どこで連絡をしたら良いか分かりづらい」(27.1%)、「絵文字が少なく、感情が伝わってこない」(23.7%)、「文字数が多く、コミュニケーションのテンポが悪い」(20.3%)、「業務時間外に連絡が来る」(16.9%)、「絵文字が多すぎる」(5.1%)、「スレッドが少なすぎて、関係ないメンバーもいる中で会話が入り乱れている」(5.1%)、「その他」(5.1%)という結果だった。

  • 上司とチャットでコミュニケーションを取る際に、ストレスに感じること

さらに、「あなたはテレワーク下において、上司や自分より上の世代の先輩社員とコミュニケーションを取る場合、『電話』と『チャット』どちらでのコミュニケーションの方が良いですか」と聞くと、「時と場合によって『電話』と『チャット』を使い分ける」(58.1%)、「『電話』でのコミュニケーション」(9.5%)、「『チャット』でのコミュニケーション」(29.5%)、「あてはまるものはない」(2.9%)となっている。

  • あなたはテレワーク下において、上司や自分より上の世代の先輩社員とコミュニケーションを取る場合、「電話」と「チャット」どちらでのコミュニケーションの方が良いですか

なお、「チャットでコミュニケーションを済ませて欲しいと思う場面・内容」として、「残さなければいけないもの(タスク類)はチャットにしてほしい」「1往復で済むような案件、シンプルな業務指示、業務連絡など」「今日の業務報告」「会話レベルで済むような、簡単な仕事の依頼のとき」「MTG中に要件を伝えたい場面」などが挙げられた。

また、「電話でのコミュニケーションが好ましいと思う場面・内容」では、「双方に意見が食い違っており、説明が求められる場合」「込み入った話や、確認事項が多い案件」「アイデアを必要とするものなど、会話のテンポが必要なものは電話にしてほしい」「やや長めの業務指示、文字面だけではニュアンスが伝わりにくい場面など」が寄せられている。

続けて、「あなたは、オンライン会議やチャットなど『オンライン上ならではのコミュニケーションの方法』を、もっと上司に理解してほしいと思いますか」という質問には、「非常にそう思う」(33.3%)、「ややそう思う」(44.8%)、「あまりそう思わない」(15.2%)、「まったくそう思わない」(6.7%)となっている。

  • あなたは、オンライン会議やチャットなど「オンライン上ならではのコミュニケーションの方法」を、もっと上司に理解してほしいと思いますか