クリスマスに実家への帰省費用、子どもや親戚に渡すお年玉の用意など、何かと物入りな12月。冬のボーナスをあてにしている人も少なくないはず。しかし2020年から大流行している新型コロナが、今年の冬ボーナスに大きな影響を与えているという話もちらほらありますね。そこで今回は50代までのマイナビニュース会員501名を対象に、ボーナスに新型コロナがどのような影響を受けたのか聞いてみました。
Q.あなたの会社にボーナス制度はありますか?
・はい……87.2%
・いいえ……12.8%
務めている会社にボーナス制度があるか尋ねたところ、「ある」と回答した人は87.2%。9割近くの人がボーナス制度がある会社に勤務しているようです。とはいえ、支給される月や回数は会社によって違うもの。そこで、2021年冬期は、ボーナスが出たか聞いてみました。
Q.2021年冬のボーナスは出ましたか?
・はい……85.6%
・いいえ……12.6%
・元々冬はボーナスがない……1.8%
2021年冬期のボーナスが出たと回答した人は85.6%。こちらも9割近くとほとんどが支給されたと答えています。ボーナスが出なかった人は12.6%、もともと冬のボーナスは支給されない人は1.8%でした。
Q.冬のボーナス支給に関して、新型コロナウイルスの影響はありますか?
・影響はない……48.7%
・マイナスの影響がある……39.8%
・プラスの影響がある……11.5%
2021年も猛威を振るった新型コロナウイルス感染症。2021年冬のボーナス支給に、新型コロナの影響はあったのか聞いてみると、約半数に該当する48.7%は「影響はない」と答えました。「マイナスの影響はある」は39.8%、「プラスの影響がある」は11.5%でした。
Q.新型コロナウイルスが冬のボーナスに影響を与える理由を具体的に教えてください
半数がボーナス支給において新型コロナの影響はなかったと回答したものの、4割は打撃を受けたという結果に。一方、10人に1人はプラスの影響を受けたと答えています。ボーナスに影響を与えた理由を具体的に聞いてみました。
売上や需要が増加し、ボーナスもアップ
「新型コロナウイルスの影響により付加価値売り上げが増加しました。よって会社の利益も増益だったため冬のボーナスに影響がありました」(男性/46歳/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
「ITに関わる仕事でセキュリティ管理などを担当しており、在宅ワークなどをする人が増えて依頼が増えてきたので」(男性/37歳/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
「売上が増えたため(ソフトウェア業界)」(男性/44歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
「通販業界に勤めているので需要増が影響した」(男性/47歳/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「巣ごもりで証券会社は儲かったため」(男性/46歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「コロナで落ち込んだ分を各社が取り戻そうと電気部品の需要が高まった」(女性/34歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
ボーナスにプラスの結果があった人からは、外出自粛による巣ごもり需要の増加や、リモートワークが増えたことによる周辺機器やサービスの需要が増加したことが挙げられました。先行きが不透明な中、将来のためにと投資を始める人も増え、ネット証券にも人気が集まっていますね。
業績が悪化したので減った
「飲食業に勤めており、業績が悪化したため」(男性/46歳/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「自動車関連業界なため、業績が悪化している」(男性/46歳/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
「運輸業界で売り上げの減少」(男性/37歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
「ホテル業界なんてかなり影響あり」(女性/44歳/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「サービス業なのでリアルに売り上げが減った。だからしょうがない」(女性/41歳/サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
一方、マイナスの影響を受けたという人からは、新型コロナによって業績が大幅にダウンしたという声が集まっています。特に飲食・サービス・レジャー・旅行業界は、業績の悪化が深刻。自分だけの努力ではどうしようもないしことから、「仕方がない」「今は耐えるとき」といったコメントもありました。
仕事が減ったため
「全体的にコロナ禍で仕事量が大幅に減少した事。私個人の稼働日も大きく減少した事が影響していると思います」(男性/47歳/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
「新型コロナウイルスの影響で休みが増えましたからね!この先も影響がありそうですから困りますね!」(男性/49歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
時短営業などで勤務時間や勤務日数が減ったことを理由に挙げる声もありました。残業はなくなり、稼働日も減少、そしてボーナスもダウンとなると、収入の減少額は1年間でかなりのものになりそうです。
コロナの影響は感じるが、ボーナス変化はなし
「直接的にコロナは影響のない業界だと思うけど住んでる地域が全体的に景気の後退を感じる」(男性/46歳/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
「厳しい状況ながら、増減なしの据え置き額を出してもらえた」(男性/39歳/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
ボーナスの支給額に変化はなかったけれど、コロナの影響を感じているという人もいました。会社の中には、コロナ禍の中、必死に踏ん張っている社員のために、据え置き策を講じているところもあるようです。
その他
「公務員なので、コロナで全体の支給額が下がり影響があった」(男性/31歳/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「公務員なので、民間企業に影響される」(男性/47歳/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
新型コロナの影響を受けているのは、民間企業だけではありません。公務員のボーナス支給額は民間企業の水準に合わせて増減されるため、「下がった」と回答した公務員の人もいました。
まとめ
コロナ不況のニュースが多く報道されている現在、多くの企業がその影響を受けてボーナスも減っているのではと考える人もいるかと思いますが、今回のアンケートでは、半数は「影響はない」と答えています。「プラスの影響を受けた」(11.5%)を合わせると約6割が、コロナ禍でもマイナスの影響を受けることなく、2021年冬のボーナスを受け取っていることがわかりました。
しかしながら「マイナスの影響を受けた」は39.8%と4割。その中でもとりわけサービス業や飲食業の従事者は多く、緊急事態宣言の発令による時短営業や外出自粛の影響を多く受けているようです。「大赤字」「売上大幅減」と現状を嘆きつつも、「こればかりは仕方ない」「支給されるだけありがたい」と、ポジティブに受け取っている人が多いのも印象的でした。
逆にプラスの影響を受けたのは、巣ごもりでグッと需要が増した通販、ソフトウェアやPC、オンラインやネット関連企業に勤務する人たちです。現在は緊急事態宣言が解除され、街中や職場に人が戻り始めたため、今後は売上が鈍化する可能性もありますが、第6波も懸念されていることもありしばらくは活況が続くのではないでしょうか。
調査時期:12月15日
調査対象:50代までのマイナビニュース会員
調査数:501名
調査方法:インターネットログイン式アンケート