俳優の遠藤憲一がこのほど、都内で行われたフジテレビ系スペシャルドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(27日21:00~)の会見に出席し、いかりや長介さん役を演じた心境などを語った。

  • 『志村けんとドリフの大爆笑物語』でいかりや長介さん役を演じる遠藤憲一

志村けんさんの半生を山田裕貴が演じ、福田雄一氏の脚本・演出で描く同ドラマ。福田監督の作品は初めてだという遠藤は「まず監督に『顔も違うし、声も違うし、ものまねみたいになることはできないんで、全然違っていいんですね?』って言ったら、『なるべくまず寄せてください』って言われて。もっと自由自在な監督だと思ってて、『俺あんまりきっちりやるの、得意じゃないですよ』って言ったら、(福田監督が)『僕自身も苦手なんですけど、今回は台本もちゃんと覚えてください』って言われて。なので、声もちょっとだけ普段より低めで行ってると思います。顔はまあ、どっちかと言うと寄っちゃってるんで、作らずに行きました(笑)」とのこと。

また、「昔の人が見ると懐かしいステージ上の歌や踊りも映像が送られてきて、『ほぼその通りにやってください』ということだったので、自由自在な作品だと思ったら、普段よりよっぽどきっちり難しいところがありました」というが、完成した映像を見て、「みんな顔全然違うのに、ドリフターズに見えるんですよね。昭和な雰囲気があって」と手応えを語った。

印象に残るのは、初日に撮ったという『ドリフ大爆笑』オープニングのシーン。「大勢のチアリーダーの子たちと一緒にみんなで歌うんですけど、一生に一度の最後だなと思いました。そんなことってあり得ないじゃないですか(笑)、大勢のチアリーダーの中で歌って踊るって」と振り返ると、すかさず加藤茶役の勝地涼が「スクールメイツです」と、たびたび訂正。

遠藤は気を取り直して、「(放送で使われるのは)一部分だと思ってほとんどカットされると思ったら、フルなんですね。それで監督が『全然飽きないんだよ』って言ってたんで、本当にいち視聴者として楽しみにしてます。本当、面白いらしいです!」と、急に客観的な立場でアピールした。

  • (左から)加治将樹、勝地涼、山田裕貴、遠藤憲一、松本岳

今回の配役が発表されたときの周囲の反応を聞かれ、山田は「『えーすげぇな!』って言われました」、勝地は「友達はもちろんですけど、親とか親戚が喜んでくれて、大河ドラマ以来の感覚でした」、高木ブー役の加治将樹は「山田裕貴の志村さんが発表されたときに、きょうだいが『どうかうちの弟を高木ブーに』って願ってたらしくて、発表されたときにめちゃめちゃ喜んでたみたいです」、仲本工事役の松本岳は「全然連絡してない人から連絡が来たりしましたね」と紹介。

その流れで、遠藤は「近所の床屋さんに『やっぱり長さんだよね』って言われました(笑)」ときちんとオチをつけ、最後まで会場を笑わせていた。

  • フォトセッションでは「ドリフ大爆笑のテーマ」の踊りを披露