野岩鉄道は、会津鬼怒川線のダイヤ改正を2022年3月12日に実施すると発表した。これまで開業時の運行本数をほぼ維持してきたが、昨今の状況を踏まえ、利用状況を勘案した運行本数の見直しを行う。特急「リバティ会津」の速達性向上も図る。

  • 東武日光線を走る野岩鉄道の6050系(2017年撮影)

現在、会津鬼怒川線では、特急「リバティ会津」や快速「AIZUマウントエクスプレス」も含め、上下各17本・計34本の列車を運行している。しかし沿線における人口減少・少子高齢化の進展等に加え、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、「鉄道事業を取り巻く経営環境の大きな変化との乖離は、もはや見過ごせないものとなっています」と同社。沿線住民の利便性に配慮しつつ、利用状況を勘案した運行本数に変更し、ダイヤ改正後は現行の約6割にあたる上下各10本・計20本に減便して運行することになった。

特急「リバティ会津」はダイヤ改正後も上下各4本・計8本を運転。停車駅変更により、東武鬼怒川線の大谷向駅、大桑駅、小佐越駅、野岩鉄道会津鬼怒川線の男鹿高原駅、会津鉄道会津線の七ヶ岳登山口駅、会津山村道場駅、会津荒海駅、中荒井駅が全列車通過となり、8本中4本の列車で速達性が向上する。浅草~会津田島間で下り最大12分、上り最大5分の所要時間短縮を図るとのこと。