リクルートが運営する「リクルートブライダル総研」は11月30日、「恋愛・結婚調査2021」の結果を発表した。同調査は9月27日~29日、全国の20~49歳の未婚男女2,400人を対象に、インターネットで実施した。

  • 恋人がいる人の割合(全体)

恋人がいる人の割合を調べたところ、「恋人がいる」は33.4%、「恋人がいない」は66.6%で、そのうち交際経験のない人は28.6%だった。女性より男性の方が恋人がいる人の割合が低く(男性30.7%、女性36.9%)、これまでに交際経験がない人の割合が高い(男性32.9%、女性23.1%)。

現在恋人がいない人のうち、新型コロナウイルス感染症流行前(以下コロナ前)と比べて恋人が欲しくなったと思った割合は 31.2%だった。欲しくないと思った割合を約16ポイント上回っている。恋愛意向のなかった人も11.7%がコロナ前よりも恋人が欲しくなったと回答した。

  • コロナ前と比べて恋人が欲しくなった割合

恋愛意向がない人において、コロナ前より恋人が欲しくなった割合は、男性全体では11.4%、女性全体では12.3%だった。性・年代別で見ると、恋人が欲しくなった割合は女性20代が21.2%で最多だった。恋愛意向はないが、恋人が欲しいと思った人にその理由を聞くと、「好きな相手と一緒にいたい」「精神的に安定した生活が送れると思う」「自分の家庭を持ちたい」が上位となった。

  • 恋愛意向のない人がコロナ前より恋人が欲しいと思うようになった理由

現在恋人のいる人に、恋愛に満足しているか尋ねたところ、64.9%が「そう思う」と答えた。現在の恋人と将来的に結婚したい割合は61.0%で、恋愛に満足している人の方が比較的結婚を意識していることがわかった。

  • 現在の恋人との満足度と結婚への意識

恋愛に満足していない人と比べて、恋愛に満足している人が実践している主な意識や行動について調べた。その結果、「『ありがとう』を言う」「スキンシップを多くする」「笑顔でいる」「『好き・愛してる』の気持ちを伝える」「その日あったことを話す」「相手のことをよく褒める」の項目は、恋愛に満足している人の方が、していない人を大きく上回った。

  • 恋愛満足度別の意識、実践している行動

恋愛に満足している人と満足していない人とで、恋人との連絡(メールやSNSでのやりとり)頻度にどのような差があるか調べたところ、恋愛に満足している人は恋愛に満足していない人と比べて「毎日(週に7日)」連絡している人の割合が高かった。

  • 恋愛満足度別、恋人との連絡(メールやSNS上でのやりとり)頻度

コロナ前と比較して、「結婚したくなった」は30.4%で、「結婚したくなくなった」(11.2%)を上回った。結婚意向がない人でも、11.2%がコロナ前よりも結婚したくなったと答えている。

  • 結婚意向別のコロナ前と比較した結婚意欲の変化

結婚観の状況について調べると、結婚意向はないが、コロナ前よりも結婚したくなった人は、コロナ前よりも結婚したくなくなった人と比べて「家族としての絆」「人間として成長」「性的な充足」「税金や社会保障で有利」「社会的信用」といった考えを持つ人が多くなっている。