4歳の少年は父親と釣りに行った際に1匹の小さな生物を発見しました。体長4mm、真っ赤な外見…今回の投稿者である父親の眼遊氏がどれだけネットで探しても同じ生き物は見つかりません。「もしかしてこれは大発見をしてしまったのでは…」。眼遊氏の予感は的中しました!

震える・・・息子が4歳の時に発見したヨコエビ、なんと新種でした! この度大阪市立自然史博物館の有山先生の手によって記載されました。チゴケスベヨコエビという和名です。本種を採取した最初の人類となった6歳児に「1いいね1円」でなんでも欲しいものを買ってやろうと思います!

  • (Twitter 眼遊 GANYU@ganyujapanより引用)

4歳の少年が発見した生き物は、大阪市立自然史博物館の有山啓之研究員により新種として論文発表されました。その和名は「チゴケスベヨコエビ」。小さな子供の大発見に55.6万件の「いいね」が集まりました(2021年11月20日現在)。

「凄い!」「これはビッグニュースや!!」「きっと純粋な目が発見をもたらしてるんでしょうね」「まだまだ誰にも見つかってない生き物がこの世界にはいるんだ…というワクワク」「『分からない』で終わらせなかった、お父さまお母さまも凄い! この新種発見は、ご家族の誇り」少年のお父さんであり、写真家の 眼遊 氏に発見当時のこと、そして現在の状況についてお伺いしました。

■投稿者に聞いてみた

……チゴケスベヨコエビを発見した時の状況をお教えください。

親子で人けの少ない海に出かけ釣りをしていたのですが、全然魚が釣れなかったのでタモ網を使って岸壁にくっついているコケムシやカイメンなどといった付着生物の中に棲んでいる底生動物を探していました。ゴカイや小さなカニが見つかって楽しんでいましたが、息子が「なんかおるよ!」とゴマ粒くらいの大きさの生き物をみつけました。その場では何の仲間かすらわからず、家で撮影してみて初めてヨコエビだと見分けがついた次第です。

……チゴケスベヨコエビにUV照射をして親子で観察したとの投稿がありましたね。

紫外線を照射すると蛍光する生物がいます。このヨコエビにも紫外線を当てたところ、元の赤色とは全く異なる素晴らしい蛍光を見せました。これを息子と見た瞬間、すごーい! カッコいい!!! と2人でハイタッチして喜びました。

  • (Twitter 眼遊 GANYU@ganyujapanより引用)

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……その後も親子で一緒に採取することはあるのでしょうか。

このヨコエビについてはその後も大阪市立自然史博物館の有山先生に送るために採集に行きました。その他にも溜池でゲンゴロウを探したり、化石を探しに行ったり、夏は海でシュノーケリングを楽しんだりしています。息子はどんな生き物にも興味があるようです。

  • (Twitter 眼遊 GANYU@ganyujapanより引用)

……今回の発見で息子さんに変化はありましたか。

今回の発見で息子の自信につながったようです。ただ本人は新種を発見しようとしていた訳ではないので、それがどれだけすごい事なのか分かっているのかは微妙です…。

▼震える・・・ 息子が4歳の時に発見したヨコエビ、なんと新種でした! この度大阪市立自然史博物館の有山先生の手によって記載されました。 チゴケスベヨコエビ という和名です。 本種を採取した最初の人類となった6歳児に「1いいね1円」でなんでも欲しいものを買ってやろうと思います!