日本労働組合総連合会はこのほど、全国の20歳〜59歳の男女を対象とした「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」を実施した。調査は10月1日〜5日の期間に行い、1,000人の有効回答を得た。

  • フリーランスを続ける上での不安や悩み

フリーランスを続ける上での不安や悩みについて聞いたところ、「収入が不安定・低い」(56.8%)が最も高く、次いで「仕事がなくなったときの保障がない」(49.7%)、「社会保障(医療保険・年金等)が不十分」(25.4%)が続いた。

男女・世代別で見ると、「出産・育児の支援制度が不十分」の回答が30代女性で9.4%となっており、全体と比べて高く見られた。

次に、フリーランスがより働きやすくなるために必要だと思うことについて尋ねてみた。すると、「フリーランスが利用できる福利厚生」の回答が43.6%で最多となった。

  • フリーランスがより働きやすくなるために必要だと思うこと

そのほかには、「所得が補償される制度・仕組み(病気やケガで働けなくなった際の所得補償)」(35.7%)や「雇用保険のような制度・仕組み(失業中の生活の安定を図るための仕組み)」(32.9%)、「フリーランスが団体扱いで加入できる共済・保険」(29.7%)、「確定申告に役立つ情報の提供」(19.3%)が続いた。

男女・世代別では、「フリーランスの妊娠・出産・育児に対する制度(給付金や休暇等)」の回答が20代女性で36.8%。約4割にのぼり、全体に比べて高い回答率となった。