日本ファイナンシャルアカデミーは11月18日、「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」の結果を発表した。調査日は2021年11月9日、調査対象は全国の子どもがいる個人、有効回答は300人。

お年玉のキャッシュレス化、54%が肯定的

  • お年玉のキャッシュレス化についてどのように思いますか?

お年玉のキャッシュレス化をどのように思うか尋ねると、「とても良いと思う」が16%、「まあ良いと思う」が38%と、過半数の54%が肯定的な考えを示した。前年比では3ポイント増、調査を開始した2019年比では20ポイント増加した。

お年玉のキャッシュレス化に対する賛成理由をみると、「便利(支払いがスムーズなど)」(72人)が圧倒的に多く、次いで「時代にあっている」(12人)、「コロナ対策」(10人)との順に。一方、反対理由では、「お金のありがたみ、価値がわからない」(49人)が最も多かった。

次に2022年はお年玉をどのようにあげるか問うと、75%が「現金」と回答。他方、「キャッシュレス」は10%にとどまり、「あげない」も15%あった。お年玉をキャッシュレスであげる理由については、1位「お年玉をあげる側が便利」(15人)、2位「お年玉をもらう側が便利」(13人)と続き、前年1位と2位だった「コロナ対策として衛生面で安心」「帰省自粛で現金のお年玉を渡せない」は減少した。

キャッシュレス社会になると、子どもの金融経済教育のあり方が、「変わる(さらに重要になる)」と考えている親は81%。しかし、キャッシュレスに肯定的でも、2022年4月の「成人年齢引き下げ」による未成年のクレジットカード所有には、半数近い48%が反対していることがわかった。