子育て中のママなら、遭遇するであろう我が子の「イヤイヤ期」。あれこれ工夫を施しても「あれイヤ、これイヤ」とイヤイヤを大炸裂させる子どもに、ほとほと手を焼くママも少なくないはずです。そんなママの「困った!」を救ったある行動が、Twitterでは話題になっています。

  • イヤイヤの真っ最中に救世主が現れて……

朝からイヤイヤ氏(推定3歳)が
「もう歩けない」
「ヨーイドンしたいが、ヨーイドンはお母さんじゃない。お母さんは一緒に走るからヨーイドンしてはならぬ」

と信号待ちのあいだに訴えていらしたので
僭越ながら…と申し出て、ヨーイドン係を務めさせていただきました。(@parfaitthestudy)

このツイートを投稿したのは野生のパフェ研究家(@parfaitthestudy)さん。ある朝、投稿者さんが遭遇したのは、よく同じ時間帯で見かける親子連れでした。子どもはイヤイヤ期真っ最中と思われ、信号待ちをしている間、「もう歩けない」と、ママを困らせていた様子です。

「歩けない」と言いながらも、「ヨーイドンしたい(掛け声とともにかけっこしたい)」とも訴える子ども。そんな子どもの声が耳に入ったツイ主さんがとっさにとった行動は、「ヨーイドン係を申し出る」でした。

投稿者さんは、周囲の安全を確かめたあとに"ヨーイドン"とかけ声を。すると、さっきまでの「もう歩けない」という元気ない姿はどこへやら、子どもは勢いよく走り出したそうです。

投稿者さんの機転をきかせた行動に対してTwitterでは、

「優しい風景がここに…。3歳さん、可愛いなあ。」
「誉ある大役ですね!」
「こういうの自然にできるの素晴らしい。子育て中の親としてはありがたい」
といった声が集まりました。

さらに、ごはんが熱くて食べられないという3歳児のママからは「フーフー係もお願いしたい」というリクエストも。「投稿者さんがヨーイドン係なら、私がゴールの役を」と申し出る声もあり、このツイートを中心に優しい世界が広がっています。

素敵な行動に称賛が集まる中、今回の出来事は「かわいかった! 人生のご褒美でしかない」と語る投稿者さん。この出来事について詳しく、ご本人に話を聞いてみました。

Q.ヨーイドン係を申し出たとき、その子のお母さんの様子はいかがでしたか?

「お母さんは「あ…でも…」という感じでしたが、お子さんから「いいよ!!」と力強く許可をいただきました。」

Q.イヤイヤしていたお子さんは、ヨーイドンしたときの反応はいかがでしたか?

「じゃあいくよ、いちについて…と声をかけたら、しゅばっと片足をひいて準備をしてくれました。運動会かなにかで、練習をしたのだと思います。(周囲の安全を見てから)よーいどん!と言った瞬間、ぴゅーんとまっすぐ走っていきました。追いかけるお母さんが「ありがとうございます~」と言いながら遠ざかっていくので(お疲れ様…)と見送りました。」

イヤイヤ期は成長の一過程とはわかっていても、四六時中吹き荒れる「イヤイヤ」の嵐にママはクタクタ。外でイヤイヤ炸裂となった場合、周囲の視線を痛く感じてしまうママもいるかもしれません。それに対して投稿者さんは

「イヤイヤ期の我が子の相手ってすごくしんどいですが、通り過ぎた保護者にとったら可愛すぎる存在。視線が気になるかもしれませんが、カワイイと思って見ていることも多いと思います」とコメントしています。実際、今回の「ヨーイドン」のとき、周囲の大人もさりげなくよけて、子どものためにかけっこロードを作ってくれたのだとか。

投稿者さんのように、さりげなく子育てママに手助けできるようになりたい。そう思わせてくれるツイートのご紹介でした。