高機能と低価格を強みに、躍進を続けるワークマン。最近は「#ワークマン女子」という新店舗をオープンするなど、ウィメンズ製品に力を注いでいるニュースが目立ちます。

じゃあ、新製品も女子向けが多いの? という素朴な疑問を解消するため、先ごろ開催された2021秋冬製品内覧会に参加してきました。

  • ワークマン「2021秋冬製品内覧会」 提供:ワークマン

    ワークマン「2021秋冬製品内覧会」 提供:ワークマン

オンでもオフでも使えるミドルレイヤー

会場のスタッフさんに「ワークマンのメンズ商品の位置付け」を聞いてみようと声をかけたところ、実は製品開発部長の柏田大輔さん! こんな現場に部長さんが……。戸惑いを隠せない筆者に対して、気さくな柏田さんが丁寧に答えてくれましたよ。

「今も昔もまずはメンズで新製品を試してから、反響があればウィメンズにも展開する。そんな考え方です」

実際、作業服がスタートした会社ということもあり、女性向けの商品を出すと目立ち、話題に上がりやすいですが、圧倒的にメンズの商品が多いと言います。

また、こだわるのは「機能性」とも。こうなれば渡りに船? ということで、柏田さんから男性向けのイチオシ商品を教えてもらいました。

まずお勧めされたのがミドルレイヤー、アウターとしても使える「ライトジャケット」(2,500円)です。これは以前、別商品で採用している「REPAIR-TECH(リペアテック)」機能を搭載し、かつ自宅の洗濯機でも洗えるウォッシャブルの薄手ダウンです。

  • 「ライトジャケット」(2,500円)

    「ライトジャケット」(2,500円)

リペアテック機能は生地が自己修復するもので、以前取材した際にも見ましたが、針の穴が自己修復する驚きの効果があります。また、本モデルは裏地の一部にブラックアルミを採用し、保温性が高いのも特徴。都内なら真冬でもいけそうな印象です。

  • リペアテックはカタログスペックで0.9ミリまでの針に対応

    リペアテックはカタログスペックで0.9ミリまでの針に対応

色は新色のブルーグリーン、カーキグリーン、テラコッタと、ベーシックなブラックが用意されているので、オンでもオフでも活躍しそう。サイズはS、M、L、LLが用意されています。

ビジネスで使える「コタツ」なジャケット

続いて紹介されたのは、ビジネスシーンでも使える「ヒータースーツジャケット」(4,900円)です。首元と腰に電熱シートは付き、別売りの「ハーフバッテリー8Vセット」(4,900円)を電源にし、襟の内側の温度調節スイッチで切り替えできます。

  • 「ヒータースーツジャケット」(4,900円)はS、M、L、LLサイズで展開

    「ヒータースーツジャケット」(4,900円)はS、M、L、LLサイズで展開

  • 赤い物体が、別売りの「ハーフバッテリー8Vセット」(4,900円)

    赤い物体が、別売りの「ハーフバッテリー8Vセット」(4,900円)

  • 内側の温度調節スイッチで切り替える

    内側の温度調節スイッチで切り替える

また、袖口調節ボタン、大容量の内ポケット、撥水機能など、機能が「てんこ盛り」状態。限定生産の商品なので、見かけたらキープしておきたいと筆者も思いました。

  • 水をはじく撥水機能

    水をはじく撥水機能

  • 袖口を調整できるスナップボタン

    袖口を調整できるスナップボタン

この商品は「ヒーターインナーベスト」(3,900円)が元ネタで、アウトドアで使える商品を横展開して街中、仕事着に落とし込んだものだと、柏田さんは誕生の経緯を教えてくれました。

キャンプの焚き火もへっちゃら

街中や仕事で使えるアイテムが続いたので、次はアウトドアで使えそうなものをお勧めしてもらいましょう。

筆者はキャンプをしませんが、「キャンプの醍醐味は焚き火」と聞いたことがあります。となると、焚き火をした時の「火の粉」で衣類に穴が空く、そんな経験はキャンプ好きなら日常茶飯事なのかも?

そんな焚き火好きにお勧めしたいのが「FLAME-TECH(フレイムテック)」機能を搭載したプロダクトです。

  • 「FLAME-TECH(フレイムテック)」機能のデモンストレーション

    「FLAME-TECH(フレイムテック)」機能のデモンストレーション

ずばり、飛び火による穴あきを軽減する機能で、担当者の方は「防融化工を施しているので、350度くらいまでは耐えます。通常の火の粉が250度くらいなので十分耐用できるでしょう」と説明してくれました。

この機能を備えた衣類では、「FLAME-TECH洗えるフュージョンダウンモンスターパーカー」(4,900円)、シューズでは「キャンパーモック」(1,900円)が登場。

  • 「キャンパーモック」(1,900円)はブラックとダークブラウンが用意

    「キャンパーモック」(1,900円)はブラックとダークブラウンが用意

特に、シューズの防炎加工は強力で、デモンストレーションでは蚊取り線香を押し付けたり、点火棒で火をつけたり、やりたい放題! それでも問題ないタフネスぶり。なお防炎加工はアッパーとソールに。またつま先は断熱素材エアロゲルを搭載しています。

  • 蚊取り線香を押し付け

    蚊取り線香を押し付け

  • 点火棒で火をつける豪快なデモンストレーション

    点火棒で火をつける豪快なデモンストレーション

さらに撥水加工もされているので、過酷なアウトドア環境でも大活躍の一品と言えるでしょう。このシューズはM、L、LL、3Lが用意されています。

ワークマン初のキャリーバッグ

最後に旅好きの筆者が気になったのが、ウェブ限定で販売している「マルチユースキャリーバッグ」(9,800円)です。ワークマンとして初めてのキャリーバッグで、サイズがデカい!(笑)。

最近流行りの近接旅行や、小型コインロッカーに入るサイズではないですが、逆にそこが潔い感じです。

  • 「マルチユースキャリーバッグ」(9,800円)

    「マルチユースキャリーバッグ」(9,800円)

特徴はメイン収納、サブ収納1、サブ収納2による大容量対応、キビキビと動く小回りのきくホイール、上部にも・両サイドにもハンドルが付くことでしょう。また防水生地とコーティングファスナーで、急な雨も気にせず使うことができます。

  • 180度フルオープン

    180度フルオープン

  • 小回りを可能にするホイール

    小回りを可能にするホイール

  • ファスナー部もコーティングで防水対策

    ファスナー部もコーティングで防水対策

柏田さんによると、ワークマンとしては少し高めの値段ですが、「まずは商品を出すことから始めよう」ということで商品化。今後、さまざま意見と聞きつつ改良していくそうです。

#ワークマン女子が目立つ同社ですが、ご安心ください。魅力的なメンズ商品は相当充実していました。また、今後はキャンプアイテムも充実させるそうなので、これからも目が離せませんね。