博報堂は9月22日、「女性の管理職に対する意識調査」の結果を発表した。調査は6 月 29 日、20〜30代の正社員・総合職の男女700 名(女性500名、男性200名)を対象にインターネットで行われた。
まず、現在のポジションに関係なく、管理職やマネージャー(自分の下に評価対象の部下がいるポジション)になりたいかを聞いたところ、男性の56%が「なりたい」「ややなりたい」と回答したのに対し、女性は32%と約3人に1人という結果に。リーダーへの意向に関しても、女性は42%と、管理職やマネージャーよりも10ポイント高かったものの、こちらも男性(58%)よりは低かった。
また、管理職・マネージャーになりたい理由を尋ねると、男女ともに「給料が上がる」「達成感を感じる」が高く、約半数を占める結果に。一方、リーダーや管理職に「あまりなりたくない」「なりたいと思わない」という女性からは、「責任が重くなるのが嫌だから」「仕事よりも趣味やプライベートを大切にしたいから」といった声が4割前後と高く、男女間でのスコアの差も大きかった。
次に、理想とするリーダー、管理職・マネージャー像を聞いたところ、女性は「部下やメンバーのモチベーションを上げ、やる気を起こさせることができる」「部下やメンバーを正しく評価することができる」(ともに53.1%)、「常に適切な距離感で部下を見守ってくれる」(52.0%)が上位に。
一方、男性は「部下やメンバーを信頼し、仕事を任せてくれる」(37.5%)、「部下やメンバーを正しく評価することができる」(32.5%)、「部下やメンバーひとりひとりと向き合い、まとめ上げることができる」(31.3%)が上位にあがり、女性は、“部下自身への育成やケア”を意識しているのに対して、男性は“仕事の円滑な遂行”を意識していることが読み取れた。