博報堂は9月15日、ニューノーマル時代の働き方と組織のあり方を探る意識調査「会社と私の本音調査」の結果を発表した。調査は2月、100人以上の企業に勤務する経営層300名、管理職500名、一般職450名を対象にインターネットで行われた。

  • 現在の会社・仕事に対する本音

    現在の会社・仕事に対する本音

現在の会社・仕事に対する本音を聞いたところ、「自分の会社が好きだ」という経営層は8割であるのに対し、一般層は5割、「自分の会社に誇りを持っている」経営層は8割に対し、一般層は4割という結果に。経営層の8割以上が自社や仕事への愛着や誇りを持っている一方で、一般社員はその半分程度にとどまった。

また、副業や転職に関する考え方を聞くと、一般社員の8割が「会社が副業を認めることに賛成」、7割が「自分で副業をしたい」と回答。「会社が副業を認めることに賛成」は全ての層で6割を超え、会社全体としても外に開きつつある状況が伺えるものの、一般社員の約6割が「今の仕事よりやりたいことがあれば、すぐにでも今の仕事をやめたい」と回答した。

  • 仕事や働き方の未来についての本音

    仕事や働き方の未来についての本音

続いて、仕事や働き方の未来に対する意識を調査したところ、「働き方を変えなくても自分は定年(引退)まで乗り切れる」と回答した人は経営層64.7%に対し、一般社員は38.7%と26ポイントもの差が。

一方、「今の職種は今後必要とされなくなる」(経営層28.7%、一般社員47.1%)、「今の仕事は将来AI等に取って代わられる」(同25%、48.7%)と、一般社員の半数が、今の仕事がなくなっていくと冷静に感じていることがわかった。

  • 経営層と一般社員層におけるコミュニケーションについて

    経営層と一般社員層におけるコミュニケーションについて

次に、経営層と一般社員層におけるコミュニケーションの現状を教えてもらったところ、「お互いのコミュニケーションがうまくいっている」と感じている経営層は5割であるのに対し、一般社員は3割と、やや経営層からの一方通行状態に。しかしながら、理想としては、経営層の9割、一般社員の8割が相互の良好なコミュニケーションを望んでいることがわかった。