PayPay銀行は9月6日、「コロナ禍のキャッシュレス決済利用と預貯金に関する意識・実態を調査」の結果を発表した。調査は6月24日~29日、自身の「銀行口座」を持つ10~50代の男女1,000名(性別・世代均等割付)を対象にインターネットで行われた。

  • 財布を持たずに、スマホやカードだけを持って出かけることがありますか?

    財布を持たずに、スマホやカードだけを持って出かけることがありますか?

20〜50代の800名に対し、普段の買い物や食事でキャッシュレス決済を行うことがあるかを聞いたところ、80.5%が「ある」と回答。そのうち、財布を持たずに「スマホやカードだけを持って出かけることがある」という人は43.0%と、2019年度調査(30.0%)から10ポイント以上も上昇した。

普段の買い物における主な決済方法は、キャッシュレス決済派が約6割(59.5%)、現金派は約4割(39.6%)という結果に。現金派である理由については、「現金が安心だから」(65.9%)、「キャッシュレスだと使い過ぎそうだから」(28.8%)に回答が集中した。

  • 現在の預貯金額(現金派・キャッシュレス派別)

    現在の預貯金額(現金派・キャッシュレス派別)

現金派・キャッシュレス派それぞれに、現在の預貯金額について教えてもらったところ、現金派の約6割が「100万円未満」(58.9%)という結果に。対してキャッシュレス派の預貯金額は、多い順に「100万円未満」(34.4%)、「100~200万円台」(20.0%)、「1,000万円以上」(19.7%)となり、キャッシュレス派の方がより多くの預貯金をしていることが判明。現金派が抱いている「キャッシュレスは使い過ぎそう」というイメージを覆す結果となった。

  • 老後の預貯金として目標にしたい金額

    老後の預貯金として目標にしたい金額

預貯金の目的については、「老後資金」(42.8%)、「趣味」(40.0%)、「旅行」(30.3%)が上位に。

そこで、老後の預貯金の目標額を教えてもらったところ、「1,000万円以上」(54.4%)が最も多く5割を超え、さらに37.2%が「2,000万円以上」と回答。しかしながら、現在の預貯金額は4割超が「100万円未満」(43.2%)であり、次いで「100〜200万円」(19.2%)、「1,000万円以上」(16.6%)、「300〜500万円」(15.9%)と、現在の預貯金額と老後の目標額にギャップがあることがわかった。

こうした現在の預貯金状況のなか、将来について不安を感じるか聞いたところ、85.8%が「不安を感じる」と回答。特に、30~40代で90%以上と、子供の教育資金や将来への備えなどが多くかかる世代で、将来への不安が高いことがわかった。