アイグッズは7月16日、事業拡大のために本社を東京・恵比寿に移転し、新オフィスのお披露目セレモニーを開催した。同社はフルオーダーオリジナルグッズの企画生産を主な事業としており、これまでに百貨店外商、アパレル、化粧品コンサート業界のノベルティや販売用雑貨を製造に携わっている。
新オフィスは、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた、新しい生活での働き方に基づいた工夫を各所に取り入れているという。今回、新オフィスのお披露目セレモニーに参加したので、その模様を紹介する。
新オフィスで最も特徴的なのは、社員数約40人に対して、Web会議用の個室を15室完備している点だ。顧客とのオンライン商談が増えたことから、Web会議室の設営に至ったという。各部屋の名称にはチームワーク、努力、利他など同社の行動指針が付けられているほか、同社のSDGs重点目標の名前が付けられた部屋もある。個室の中はモニターだけでなく、コードレス充電器が完備されており、肌が健康的に見える色のライトを設置しているとのこと。
エントランスに入るとすぐに、「感涙の鐘」が吊り下げられている。東京証券取引所で上場した企業が、取引の初日に鐘を鳴らす姿にインスパイアされ設置したとのことだ。この鐘は、1年に1回程度の大きな良いことがあった際に、チームのメンバーに見守られながら鳴らすことができるという。
エントランスには、カフェも併設されている。運営はアルバイトの学生が行っており、お茶やヨーグルト、プロテインなど常時15種類以上のカフェメニューが用意されている。将来的には、マナー研修や学生の育成、同社の採用活動にもつなげていく狙いがあるとのことだ。また、メニュー表にはジョークやスマイルなども記載されている。
同社の社員は8割が女性であることから、赤ちゃんルームが設置されている。この部屋は育児兼会議室として使えるため、子どもを連れて出勤できるのだ。部屋が小上がりになっており、裸足でも利用可能。モニターが低い位置に設置されていたり、クッション素材で子供が遊べる空間があったりと、仕事と育児の両立を目指している。一方、隣の部屋は「おじさんルーム」と呼ばれるシックな会議室である。部屋の名前の由来は、赤ちゃんに対比させて同社の代表が名付けた。
新オフィスのお披露目セレモニーでは、「チームワーク」の名前が付いたWeb会議室を、社員がペイントして仕上げる様子も見られた。同社代表の三木章平氏は「このオフィスにとどまるのではなく、少しずつでも徐々に良いオフィスに移転しながら、社員と共に成長していける会社にしたい」と述べた。