渋谷PARCO8階の「ほぼ日曜日」で「MOTHERのひろば」が開催中だ。「ヌスットひろば」さながらの会場にはゲーム『MOTHER』シリーズにまつわるグッズが盛りだくさん。会場内にはファン大喜び(?)の「ストイッククラブ」が再現されたスペースも用意されている。小学6年生の時にスーパーファミコンで遊んで以来、『MOTHER2』を超えるゲームには出会ったことがないと考えているひとりのファンとして、一足先に「MOTHERのひろば」を見てきた。
商品化はいつ? 開発中のグッズも展示
「MOTHERのひろば」は「ほぼ日」が取り扱う『MOTHER』関連のグッズが一気にチェックできて、もちろん購入することもできるイベントだ。会場はゲーム『MOTHER2』の「ツーソン」という街にある青空市場「ヌスットひろば」の雰囲気だが、壁や展示には同作に出てくる「ハッピーハッピー村」の要素も入っている。
会場には『MOTHER』関連グッズが勢ぞろい。既存の商品はもちろん、7月1日発売のニューアイテムとして「MOTHER」のロゴが入ったTシャツの新色(ネイビー)、NEW ERAとコラボしたキャップ2種類、「どせいさん」と「スターマン」のクリアファイル、「トンズラブラザーズ」の「やさしいタオル」なども並んでいる。
必見なのは「開発中のグッズ」が展示してあるコーナーだ。「どせいさんおりじなる(仮)」など、今後の発売が楽しみなアイテムをいち早く確認できる。
会員証を買って「ストイッククラブ」に入ろう
会場の一角には「CluB STOIC」と書かれた怪しい場所が。ここは、『MOTHER2』の「サマーズ」という海辺のリゾートに出てきた「ストイッククラブ」を再現したスペースだ。ゲームでは「石を見ながら哲学する」という謎のスポットで、中に入るには電話番号をゲットして予約する必要があったのだが、「MOTHERのひろば」ではメンバーズカード(550円)を購入して会員になると入れてもらえる。
会場に糸井さん登場! 『MOTHER』の裏話も
ストイッククラブ内で哲学的な思索にふけっていると、後から誰かが入ってきた。『MOTHER』の生みの親、糸井重里さんだ! せっかくなので、というかぜひとも聞いてみたかったので、『MOTHER』のことなどについて質問してみた。
マイナビニュース編集部:『MOTHER』のグッズに、糸井さんはどのくらい関わっているんですか?
糸井さん:みんなが勝手にやるのを「へーっ!」ていって見てます。「ぜひ、これをやってくれ」といった覚えはないですね。暴走です(笑)。社内の特定のメンバーによる暴走(※)。
(※編集部注)ほぼ日の広報に聞いてみると、『MOTHER』グッズの開発者やデザイナーは子供のころから同作のファンだったスタッフであるとのこと。「(ロゴやキャラクターなどが)ただプリントされただけのものは作りたくない」というこだわりでグッズを作っているそうだ。
マイナビニュース編集部:でも、人気のようですから、やっぱりファンの存在が大きい?
糸井さん:だから、もう、自分(だけ)のモノ(作品)じゃないんですよね。本(※)なんか特にそうです。私以外、誰が欲しいんだろうっていう。
(※編集部注)ゲーム内に出てくる全てのセリフや言葉を集めた本「MOTHERのことば。」のこと。3冊セットにシールブックが付いてお値段は8,888円。会場でも買うことができる。ちなみに、ゲーム『MOTHER』に出てくるセリフは全て、糸井さんが作っている。
マイナビニュース編集部:いや、私も欲しいですけど(笑)。
糸井さん:もう、恐縮です(笑)。本を読んでいると、自分でも驚くことがありますよ。暇だったのかな、当時は。
マイナビニュース編集部:特にストイッククラブの中で繰り広げられる会話などはすごいセリフばかりですけど、考えていた当時の心境は覚えていますか?
糸井さん:笑いながら書くんですよ、大体。そばでタイピングしてくれる人がいるんですけど、その人がくすっと笑ったらOK。「そうきたか!」みたいな反応があったりとかね。でも、泣かせるところは笑いながら書いていないし、いろいろですね。
これ(ストイッククラブ内で出てくるセリフ)、受けると思わなかったんですよ、あんまり。「馬鹿じゃない?」といわれると思って作っていました。
マイナビニュース編集部:『MOTHER2』発売時に小学生だった私としては、びっくりするような世界でしたけど。
糸井さん:当時、カフェバーが流行ってたんですよ。西麻布とかのカフェバーで、「構造と力について、どう思う?」とか話していた人たちがいて(笑)。ストイッククラブって最後、居酒屋になるじゃないですか(編集部注:ネタばれだったらすみません!)。そういうところまで含めて、面白がってましたね。
別の取材者:「MOTHERのひろば」にいらっしゃる方に一言。
糸井さん:よくきたなあ、あしもとのわるいなか。
「MOTHERのひろば」は誰でも入れる催しだが、事前にホームページで予約しておくと優先的に入場できる。混雑を避けるための措置だ。6月30日の夕方ごろに聞いた話では、初日(7/1)と最初の土曜日(7/3)は予約がいっぱいなので、ふらっと訪れても入場はできないとのこと。予約の埋まり具合も確認できるので、まずはホームページを訪問し、来場予定の方は予約を入れておくのが確実だと思う。同イベントは秋に大阪の梅田ロフトにも巡回する予定だ。
会場には写真で紹介しきれなかったアイテムも盛りだくさんで、『MOTHER』ファンならおそらく、欲しくなるものばかりだ。訪れる前には「お父さんに電話」して、「キャッシュディスペンサー」に立ち寄っておくべきだとは思うのだが、念のためにいっておくと、「MOTHERのひろば」のレジはスマートフォンによる決済などにも対応していた。
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