Microsoftは6月17日(米国時間)、「New hybrid work innovations in Microsoft Teams Rooms, Fluid, and Microsoft Viva|Microsoft 365 Blog」において、テレワークとオフィスでのワークを組み合わせる「ハイブリッドワーク」をより快適なものにする製品の新機能を発表した。具体的には、Microsoft Teams、Microsoft Viva、Fluidに新機能を導入し、ハイブリッドワークをより自然で統合されたものにするという。
新型コロナウイルス感染症の影響で、ビデオ会議といったオンラインサービスやオンラインツールの利用が一気に進んだ。Microsoftはコロナ禍においてMicrosoft Teamsの機能を大幅に強化している。しかし同社は、Microsoft Teamsなどの機能を随時投入した結果、それぞれのサービスが独立して動作することになり、関連性が低くなっていたと指摘。今回の発表によって既存のサービスの連携を強め、全体として文脈を加味した使い方ができるようになったと説明している。
ワクチン接種などが進んだことで、一部の地域では物理的にオフィスに通勤するスタイルが戻りつつある。しかしMicrosoftは、今後の働き方は物理オフィスに通勤するという従来のスタイルではなく、物理オフィスへの通勤もテレワークもどちらも混在した状態の「ハイブリッドワーク」になっていくだろうと予測しており、今回同社が発表した新機能はこの「ハイブリッドワーク」の実現を助けるものとなっている。
今回の発表で注目される機能のひとつが、ビデオ会議における存在感の確立やシームレスに情報共有を実現するための機能の導入だ。テレワークと物理オフィスという分断した状況にならず、そこに相手がいるかのように感じられるようなUI/UXを実現するという点が特に注目される。
例えば、Teams Roomsで、リモートの参加者とのつながりをより強く感じさせる没入型の部屋のレイアウトとして、最前列が展開される。。ビデオギャラリーを画面の下部に移動して、リモートの参加者が部屋の参加者と対面できるようにするという。また、Teams Roomsにおいて、コンテンツが共有されていない時にビデオギャラリーを複数のディスプレイに分散させるビデオレイアウトを用いて、画面の領域を拡大する。
今後の勤務スタイルについては、模索が続いているという状況にある。今回Microsoftが提案する新機能は、物理オフィスとテレワークのシームレスな統合を引き上げるものとなる。同社は今後こうした機能の強化を続けるものと見られる。