俳優の北村匠海が主演を務める、映画『東京リベンジャーズ』(7月9日公開)の岡田翔太プロデューサー、英勉監督のコメントが13日に届いた。

  • 左から英勉監督、磯村勇斗、北村匠海

    左から英勉監督、磯村勇斗、北村匠海

同作は和久井健による人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写化作。どん底人生真っ只中のダメフリーター・花垣武道(北村)が、何者かに背中を押され線路に転落した瞬間、不良学生だった10年前にタイムスリップし、人生唯一の彼女・橘ヒナタを助けるために、ヒナタの弟・ナオトとともに過去と未来を行き来しながら関東最凶不良軍団・東京卍曾に挑んでいく。山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮と旬の俳優陣がそろった。

現在破竹の勢いで発行部数を伸ばし、実写映画化、アニメ化、舞台化と怒涛の展開を見せている『東京卍リベンジャーズ』。実写映画化を推し進めたのは原作者=和久井健のファンだったという岡田翔太プロデューサー(以下、岡田P)、そして岡田Pが熱烈なオファーを送った英勉監督の2人だが、実は“ヤンキーが苦手”だったという。

同作の連載開始早々、予想のナナメ上をいき続ける展開とその根底に流れる男達の熱い絆と友情に魅了され、すぐに映画化へ向けて動き始めたという岡田P。「1人1人のキャラクターがとてつもなく魅力的なので、少年誌の連載ではありますが女性にも人気が高い。主人公のタケミチがバリバリのヤンキー気質ではないところが、ヤンキーとは縁遠い自分にも刺さりました。この作品はタケミチの成長譚であるということが重要で、加えてアクションはもちろん、ラブもSF の要素も入っている。こんな盛りだくさんの原作は、絶対に映画向きだと思いました」と語る。

原作者サイドにも熱意が伝わり、スムーズに映画化の快諾を取り付けると、岡田Pはこれまで一切面識のなかった英勉監督にオファー。「英監督は『トリガール』のような熱いスポコンものから、『賭ケグルイ』シリーズのように原作をキレキレに料理する手腕もお持ちでそのバランス感覚が素晴らしい。『東京リベンジャーズ』の監督は英さん以外いない!と思い、会社の先輩に連絡先を聞いて直接ご連絡させていただきました」と理由を説明した。

2018年に岡田Pから連絡を受けた監督は「お話をいただいてから原作を読ませてもらったんですが、とにかく抜群に面白い原作だった」と回想する。「ただ僕自身ヤンキーを避けてつつましく生きてきた人間なので(笑)、これをヤンキー漫画とは思わずに読んでしまって。岡田さんにヤンキー映画にするなら僕は無理ですと伝えたら、“僕もヤンキー苦手なんで大丈夫です!”と(笑)。登場人物達の“熱”みたいなものが軸になるドラマにしたいという点で、お互いのやりたいことが一致したので是非とお受けしました」と明かした。

(C)和久井健/講談社 (C)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会