西武鉄道は26日、新宿区により「新宿駅北東部地下通路線」(西武新宿駅と東京メトロ丸ノ内線新宿駅をつなぐ地下通路)の都市計画手続きが開始されたことを受け、この通路の事業予定者として、都市計画決定後の早期実現に向け、具体的な検討や関係者との協議を進めていくと発表した。現在のところ、工事期間は未定となっている。

  • 西武新宿駅正面口改札付近

西武鉄道はこれまで、西武新宿駅からつながる新宿サブナードとメトロプロムナードを結ぶ新しい地下通路(約140m)の実現に向け、新宿区などの関係者と協議してきた。この通路が開通することにより、西武新宿駅と新宿駅(JR線・東京メトロ丸ノ内線)の乗換利便性が向上するとともに、新宿駅周辺の歩行者ネットワークが拡充され、まちとまち、駅とまちの回遊性が向上するという。

一例として、地下のみで移動した場合における「新宿駅北東部地下通路線」の時短効果は、西武新宿駅(地下階出入口)・メトロプロムナード間の場合、現在は約11分かかっているが、通路が開通すれば約5分となり、約6分の短縮となる。

  • 西武新宿駅の駅舎外観

  • 「新宿駅北東部地下通路線」位置図

この「新宿駅北東部地下通路線」事業により、西武鉄道は、東京都と新宿区が2018年3月に策定した「新宿の拠点再整備方針 ~新宿グランドターミナルの一体的な再編~」に定められる「新宿グランドターミナル」の実現に貢献するとしている。