2020年に韓国のシステムLSI(SoC)設計企業と外資のSoC設計企業、ならびに関連企業63社によって設立されたSoC開発力強化を目指す連絡会議「韓国システム半導体ギャザリング」は、韓国半導体産業協会(KSIA)の「システム半導体フォーラム」と統合して「韓国システム半導体フォーラム」という名称で新たなスタートを切ったと韓国et newsの英語版であるKorea IT Newsが報じている。

同フォーラムの目標は、韓国のシステムLSI設計企業が協力して将来のSoC設計人材を育成し、技術的競争力を確保することで、韓PIXELPLUSのCEOがフォーラムの議長を務め、韓国のチップ設計企業、知的財産(IP)企業、および設計ソリューション企業が参加するほか、ArmなどのグローバルIP企業も参画しているという。

韓国産業通商資源部のデータによると、韓国はチップ設計分野で毎年300人程度の人材しか生み出しておらず、システムLSIを開発するにあたっての人材不足が課題となっているという。

そのため同フォーラムでは、大学生や大学院生を対象にシステムLSIに関する講義を開催するほか、さまざまな奨学金プログラムを実施する予定としている。また、技術交流イベントの開催にも取り組むほか、設計技術者の養成や最新情報提供を進めていき、システムLSIの業界エコシステムの構築を進めていくことで、将来的には会員企業を100社以上に増やしたいとしている。