貧乏とお金持ちの定義は人それぞれだと思います。そもそも両者を比較する時は、今よりも安心感を得たいということではないでしょうか。中には豪奢な生活を手に入れたいと考えている方もいないわけではないと思いますが、大富豪をイメージしても意味ありませんので、ここでは物質的にも精神的にも「ワンランク上」の生活をしている人のお金の使い方について考えてみましょう。

  • 貧乏女性と金持ち女性、お金の使い方に大きな差が

    貧乏女性と金持ち女性、お金の使い方にどんな違いがある?

お金持ち女性の特徴

お金持ちの女性がいるとしたら、どうして彼女はお金持ちになったのでしょうか?いくつかの可能性を考えてみましょう。

自分がある

前述のようにこれがベースで基本です。周りに流されている間は、なかなか成功は難しいでしょう。

何事にも好奇心がある

好奇心があるということは、周りや社会に関心があるということで、社会に関心がなく成功することはなかなか考えにくいはずです。

やりたいことと目標がある

いろいろなものに関心があれば、自分で取り組んでみたいことが見えてくるはずです。最初は漠然としている夢も、社会の動きを見つつ、自分と対比させていくうちに次第に強い目標が見えてくるのではないでしょうか。

行動力がある

夢を実現するためには、その夢を少しずつ顕在化させていく必要があります。目標を明確に設定し、徐々に細かい計画立てを行っていきます。次の一歩を踏み出せるまで顕在化させれば、あとは行動あるのみです。自分の決めた道を迷わず進むことが成功につながります。一足遅れることが、他に先を越される大きなダメージとなることもあるでしょう。スピード感ある行動力がモノを言うはずです。失敗もあるかもしれませんが、リスクを恐れずチャレンジを続ける先に成功がありそうです。

常に学び、自分に投資している

自分があれば、常に社会の中の自分の位置を認識します。社会の変化に対する好奇心も生まれ、自分がやりたいことも明確になります。行動力があればそれに向かって動き出し、自分に足りていない部分は学んでいくでしょう。世の中には優れた人が多いものです。謙虚に学ぶ努力が大切でしょう。

常に節約に努め、かつお金の使いどころを知っている

個人も企業もステップアップする瞬間には、お金が必要なことが多いものです。ここぞという時にお金をかけられるのは、日ごろからの節約がモノを言います。単なる「消費」にばかりお金を使う人と、お金を生むスキルアップや人脈作りなどの「投資」にお金を使う人とでは、後々違いが生まれて当然でしょう。

時間を大切に努力できる

世の中は不平等なのが当たり前ですが、時間だけはきっちり平等に24時間あります。成功には何かしら些細な部分であっても時代に一歩先んじることです。今はゆったりしているかに見える成功者も遮二無二働いた時期が必ずあるはずです。

コロナで変わった価値観

最初に少し前の意識状況を見てみましょう。2012年にサイケイリビング新聞社が行ったWEBアンケートによると下記のような意識結果となっていました。

・「物質面での豊かさを感じるような、いわゆるワンランク上のライフスタイル(衣食住)についてどう思いますか」という問いに……

「頑張って手に入れたいと思う」比率が33.5%、「手に入れたいと思うが、頑張って手に入れたいとは思わない」が41.8%となっていて、合わせると75.35%が「手に入れたい」と考えています。

・「ご自身が送りたいライフスタイルはという問いには……

「ナチュラル」が65.5%、「スローライフ」が27.0%、「優雅」が25.9%、「カジュアル」が25.25%、で「リッチ」、「エレガント」、「スタイリッシュ」が16~17%程度を占めています。

・「自由に使えるお金の使いみち」には……

飲食代が最も多く20.8%で、「レジャー・娯楽」が14.1%、「将来に備えた貯蓄」が13.8%、「趣味」12.7%、「洋服の購入」11.2%で、その他の項目は一桁です。「キャリアアップのための自己投資」はわずか1.8%。これは5年前の調査結果の1.6%と変わりません。

アンケートの一部ですが、「ワンランク上の生活を手に入れたいけどナチュラルでスローライフが希望、でも飲食やレジャー・娯楽にお金を使うことに邁進して、キャリアアップのための投資には関心がない」……何か矛盾すると思いませんか? 結局は自分がなく、社会に溢れるキャッチや娯楽に流されている状態で、それでは決して自力でワンランク上の生活は見込めないでしょう。

自分がない現象はコロナの流行の中、様々な問題として露出しました。しかし一方、結婚相談所マリーミーによると、コロナで大きく意識が変化しているそうです。クリスマスといえば、「カップルで雰囲気のあるレストランで豪華な食事をしたい」が定番だったそうですが、今や相手に求めるものは、「自分を理解してくれて、自分がリラックスして過ごせる人」という、「自分軸」がキーワードに変化したそうです。

既成の娯楽に頼りすぎないことや消費促進のために繰り出される「形」から離れることが、「自分」を確立し、社会経済も安定させるうえで、今非常に大切な気がしています。


人脈は一生の財産です。真面目に努力している人には、必ず人がついてきます。気にかけてくれる人が増えていきます。自分があり、好奇心溢れ、夢と目標があり、行動力もある。常に学び、努力を続けている人は、魅力的であるはずで、次第に周りに人々が集まってくるのではないでしょうか。