LINEリサーチはこのほど、「お金・資産にかかわる意識と実態に関する調査」の結果を発表した。同調査は2020年12月21日~25日、全国の15歳~69歳の男女4万8,648人を対象に、インターネットで実施した。
貯金をしているかどうか尋ねたところ、72%が「している」と回答した。9%が「貯金していない」、2%が「しているかしていないかわからない」と答えている。
貯金額について聞くと、最も割合が高かったのは「50万円未満」で29%。60代以外のすべての年代で「50万円未満」の割合が一番高くなっている。次いで「100万円〜300万円」(18%)、「50万円〜100万円」(13%)、「300万円〜500万円」(9%)、「500万円〜1,000万円」(同)、「1,000万円以上」(同)と続く。
10代では「しているが金額はわからない」という人の割合が他の年代よりも高かった。さらに10代では「50万円未満」は6割を占めるが、20代になると4割になり、50万円以上の割合も増えている。
30代以降では100万円以上が半数を超え、貯金額が多い人の割合が増えていくことがわかった。30代では100万円以上が53%、「1,000万円以上」は8%。1,000万円以上のボリュームは年代が上がるにつれて高くなり、60代では約2割となっている。
お金や資産を増やしたいと思うか尋ねたところ、8割が「とてもそう思う」「そう思う」と答えた。若い年代ほど、お金や資産を増やしたいと思う人の割合は高くなり、20代では約9割となっている。
資産を増やすにはどのようなことをすればよいと思うか聞くと、「貯金をする」と「節約をする」が約5割で上位2位を占めた。次いで「資産運用/投資をする」が続いている。2019年に実施した調査と比較すると4ポイント上昇しており、「資産運用/投資」に興味を持ち、資産を増やしていきたいという人が徐々に増えてきていることがわかった。
3位以降では、お金や資産を増やすための考え方について男女で傾向の違いがみられた。男性では3位が「資産運用/投資をする」で、特に男性30代で高い傾向となっている。次に多い回答は「いまの仕事で収入を増やす」で、男性20~30代で高かった。5位の「副業をする」も男性30代が高かった。
一方、女性の3位は「いらないものを売る」、4位は「アルバイトやパートをする」だった。男性3位の「資産運用/投資をする」は女性では5位となっている。「資産運用/投資をする」と回答した女性は、30代が最も多かった。