身分証明書として利用できるほか、様々な行政手続きに便利な「マイナンバーカード」。今年3月からは、健康保険証としても使えるようになる予定です。利用シーンの増えているマイナンバーカード、「そろそろ作ろうかな」と考えている人は多いのではないでしょうか。そこで本稿では、マイナンバーカードの申請方法やその手順を簡潔に解説しました。また、マイナンバーカードでできることについてもご紹介していますので、マイナンバーカードが手元に届いたら、早速活用してみてください。

  • マイナンバーカード、どうやって申請すればいい?

    マイナンバーカード、どうやって申請すればいい?

■マイナンバーカードの申請方法

マイナンバーカードを申請するには、スマートフォン、パソコン、(街中にある)証明写真機、郵送の4つの方法があります。それぞれの申請方法を、以下にまとめました。なお、QRコード付きの交付申請書は、マイナンバーカードを持っていない人に対し、令和3年1~3月に順次発送されます。また、通知カードに付属の個人番号カード交付申請書も、引き続き利用可能です。

  • マイナンバーカードの申請方法一覧

    マイナンバーカードの申請方法一覧

スマートフォン

1.スマートフォンのカメラで顔写真を撮影
2.交付申請書のQRコードを読み込み、申請用WEBサイトにアクセス
3.必要事項を入力
4.顔写真を添付し送信

パソコン

1.デジタルカメラで顔写真を撮影、パソコンに保存
2.交付申請書のWEBサイトにアクセス
3.必要事項を入力
4.顔写真を添付し送信

証明写真機

1.タッチパネルから「個人番号カード申請」を選択
2.撮影用のお金を入れ、交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざす
3.案内に従って必要事項を入力
4.顔写真を撮影して送信

郵送

1.個人番号カード交付申請書に署名または記名・押印
2.顔写真を貼り付ける
3.交付申請書の内容に誤りがないか確認
4.送付用封筒に入れて郵便ポストに投函

マイナンバーカードを申請すると、市区町村から「交付通知書」(はがき)が送られてきます。交付通知書は、マイナンバーカードの交付準備ができたことを知らせるものです。この通知書が発送されるまでには、おおよそ1カ月がかかります(申請内容に不備がない場合)。ただし、申請が混みあっていると、それ以上の時間を要する場合もあります。

■マイナンバーカードの受け取り方

マイナンバーカードを受け取るには、必要な持ち物を持参し、交付通知書に記載された期限までに、原則として本人(※1)が取りに行きます。交付場所は交付通知書に記載されていますので、確認しましょう。必要な持ち物は、以下の通りです。

・交付通知書(はがき)
・「通知カード」(令和2年5月以前に交付を受けている人)
・本人確認書類(※2)
・住民基本台帳カード(持っている人のみ)
・マイナンバーカード(持っている人のみ)

※1:本人が病気や身体障害などやむを得ない理由により訪問できない場合は、代理人に受け取りを委任できる
※2:(1)住民基本台帳カード(写真付きのみ)、運転免許証、運転経歴証明書(交付年月日が平成24年4月1日以降のものに限る)、旅券、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、在留カード、特別永住者証明書、一時庇護許可書、仮滞在許可書のうち1点
(2)(1)がない場合は、「氏名・生年月日」または「氏名・住所」が記載され、市区町村長が適当と認める2点(健康保険証、年金手帳、学生証など)

■マイナンバーカードでできること

では、マイナンバーカードでは、どのようなことができるのでしょうか。

本人確認の身分証明書

マイナンバーカードは、マイナンバーの提示と本人確認が1枚で済ませられる唯一のカードです。金融機関における口座開設やパスポートの新規発給など、様々なシーンで利用することができます。

個人番号(マイナンバー)の証明書類

マイナンバーの提示が必要なあらゆる場面において、マイナンバーを証明する書類として利用できます。

オンライン申請で利用可能

マイナポータルにログインできるほか、各種行政手続きのオンライン申請に利用できます。

健康保険証としての利用

マイナンバーカードと健康保険証を一体化させると、様々なメリットがあります。たとえば、就職や転職、引っ越しをしても健康保険証としてずっと利用できますし、マイナポータルにて特定健診情報や薬剤情報、医療費が見られます。確定申告の医療費控除も、マイナポータルから簡単に行えます。なお、マイナンバーカードを健康保険証として使うには、マイナポータルから利用申込が必要です。

コンビニで証明書を取得できる

コンビニにおいて、住民票や印鑑登録証明書などの公的な証明書を取得することができます。

そのほか、市区町村によっては、サービスごとに必要だった複数のカードがマイナンバーカードに一体化されているところもあります。また、オンラインバンキングなど民間のオンライン取引にも活用される見込みです。

■便利でお得なマイナンバーカード

マイナンバーカードを持っていると、様々な場面で手続きが簡素化でき、大変便利です。さらに、マイナポイントの期間が、半年間延長されることになりました。2021年3月末までにマイナンバーカードを申請すると、マイナポイントの対象となります。マイナポイント獲得のためにも、この機会にマイナンバーカードを作ってみてはいかがでしょうか。