新年もスタートして、およそ1カ月。この寒さ厳しい大寒がすぎれば、立春です。暦の上では、春を迎えます。今年はコロナ禍での節分。災いの種となる鬼を追い祓い、良い年にしたいですね。それでは、2021年節分で幸運を招く方法をご紹介します。

1. 節分の日は動く?!2021年の節分は、2月2日

節分と言えば、2月3日。そう思われている人も多いのではないでしょうか。たしかに随分と長い間2月3日でしたので、そう思うことは不思議ではありません。ですが、節分の日は、動きます。必ず2月3日とは限らないのです。

その理由は、暦に従っているから。節分は、文字通り季節を分け春となる「立春」の前日のことです。立春が決まれば、節分も決まります。立春は、太陽が軌道のどの地点を通っているかがポイント。

「太陽年」との1年の時間の差分は、うるう年でそのズレが調節され、多くの年の場合、立春は、2月4日の24時間以内の範囲で収まっています。ですが、日が前後にズレることもあり、それにより節分も日にちがズレることになるのです。ですので、少々レアなことですが、2021年の立春は、2月3日。節分はその前日の2月2日となります。これは、1897年以来124年ぶりのこと。

節分が3日でないのは、立春が5日となる1984年2月4日以来、37年ぶりのことです。

2.恵方巻は、恵方となる南南東を向いて

恵方とは、別名をお正月さまと呼ばれ、年神さまがその年1年の幸運をあなたに授けに来てくださるありがたい方位です。恵方も暦により決まり、毎年異なります。2021年は、辛丑(かのとのうし)年。「辛の年」の恵方の方位は、「南南東」です。

  • 2021年恵方の方位

恵方巻を食べ、楽しく開運できるのは良いですね! 南南東を向いて食べましょう。切ると縁起が悪く無言で丸かじりをと伝えられていますが、喉につまらせることのないよう注意してください。2021年の幸運を連れて来るラッキーフードは、エビとたまごです。具材を選ぶと運気がさらに金運アップ。

3. 豆まきで無病息災

節分と言えば、豆まきも風物詩。旧暦では、節分は大晦日にあたります。今でもお寺ではお祭りや屋台が出て賑やかになるところも多いですね。節分は、新しい年を迎える前に邪気を祓い、良い年を迎えるための伝統行事です。

古くは、目には見えない不穏な空気を「穏=鬼」と呼んで怖れていました。今のように科学や医療が進んでいない時代に、流行り病などがおこれば、発生原因もよく分からず、まるで怖い鬼の仕業のように思えたことでしょう。

豆は災いをおこす魔を滅するパワーフード。「鬼は外」、「福は内」との掛け声で福豆をまき、私たちも無病息災を願いたいですね。

いかかでしょうか。楽しく厄払い。たくさんの福を招き入れ、2021年も健康で元気よく過ごしましょう。