俳優の江口洋介が、きょう3日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『七人の秘書』(毎週木曜 21:00~)第7話の見どころや、共演する岸部一徳について語った。

  • 左からシム・ウンギョン、木村文乃、江口洋介=テレビ朝日提供

リーダー不在の日本社会の裏で暗躍する“影の軍団”を描いていく同ドラマ。“影の軍団”の正体は、さまざまなトップに仕えて組織に溶け込み、目立たぬことを極意とする名もなき「秘書」たちで、木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子がそれぞれ演じる。

11月26日放送の第6話は、秘書軍団最大の敵である財務大臣・粟田口十三(岸部)と密会する「慶西大学病院」病院長秘書のパク・サラン(シム)の姿が描かれるという衝撃的なシーンで幕を閉じた。

最終章に突入する第7話では、サランが病院長の秘書を辞めて姿を消してしまう。まったく連絡が取れなくなり、心配する望月千代(木村)らは、サランが恩人のラーメン店「萬」店主・萬敬太郎(江口)にさえ告げずに行方をくらましたことを知り、大きなショックを受ける。

さらに第7話では、かつて粟田口の秘書をしていた時代の萬の姿も描かれる。粟田口に心酔し、夢中で尽くしてきた萬だったが、罠にはめられ収賄の罪で刑務所に入れられていた。信頼していた粟田口から受けた非情な仕打ちを許すことができず、復讐を誓って生きてきたが、仲間たちを思う気持ちから一歩を踏み出せず。しかし、千代の正義感に背中を押され、ついに粟田口を潰すべく本格的に動き始める。

江口のコメントは以下の通り。

――第7話では、これまでほかの秘書たちを見守ってきた萬が粟田口の秘書をしていた頃の様子が描かれるシーンも登場しますが、どんな思いで演じられましたか?

5話で粟田口がラーメン萬に来て、かつて萬も粟田口の秘書だったことがわかり、実は収賄の罪を着せられて臭い飯を食わされていたという衝撃の過去が明らかになりました。萬は刑務所を出てから、粟田口への復讐を目的に生きてきたんですが、あまりにも敵が大きすぎて、なかなかその方法が見つからなかったと思うんです。そして、いざ実際に行動に移したとしても、ほかのメンバーに自分と同じような辛い経験をさせてしまうことになるんじゃないか、と自分のこと以上に恐怖を感じてもいる…。でもそんな萬が千代の正義感に引っ張られて、粟田口を詰めていくことになります。7人に追い詰められて、最後に粟田口がどうなるのかが楽しみですね。

――ついに直接対決を迎える粟田口を演じる岸部一徳さんとお芝居をしていかがですか?

これまでにも一徳さんとは何度も共演させていただいていて、結構敵対する役が多かったんですけど、今回は今までと全然違いますね。とにかく粟田口の京都弁が怖いんですよ! 僕は関東出身なので、本心を見せない感じの淡々とした京都弁の言い回しが、粟田口のキャラクターをさらに膨らませていて本当に怖いです。手に汗握る心境でやらせていただきました。7人に追い込まれたとき、粟田口がどうなるのか、そのとき一徳さんとの芝居はどうなるのか…僕も今からそれが楽しみです。

――萬の過去が明らかになるほか、サランが秘書を辞めて姿をくらますなど、最終章に突入して物語が大きく動く第7話ですが、特に注目してほしいところを教えてください。

秘書たち、そして千代の兄・一男(マキタスポーツ)も含めてそれぞれが抱えている問題って実はすべて粟田口に関係しているんですよね。姿をくらましたサランを救わなきゃいけないという思いと、みんなを危険な目に遭わせてしまう可能性を前に、萬は迷います。失敗したら全員が刑務所行きだという恐怖心にどういう気持ちで向き合うのか…そうとうな覚悟が必要ですよね。これまでとはスケール感が違う緊迫感の中、7人が集結して日本のドンに立ち向かっていく姿に注目していただければと思います。