えちごトキめき鉄道は11月28日、直江津運転センターに導入した蒸気機関車D51形827号機のお披露目式典と、一般公開となる「SL・D51に親しむイベント」を開催した。同社サイトにて、式典・イベントの様子が公開されている。
お披露目式典は、国会議員や県・市議会議員など約30名の来賓を招いて開催。えちごトキめき鉄道の代表取締役社長、鳥塚亮氏は、「この町にSLが来なくなって51年が経ちました。このD51は過去から現在、未来へつながっていくシンボルです」と挨拶。その上で、「レールパーク的なものができないか」とも語った。
上越市長代理として挨拶した副市長の野澤朗氏は、「直江津は鉄道のまち、恩恵をたくさん受けています。鉄道は公共交通機関であり文化です。守り続けていきたい」と強調。上越商工会議所の会頭、高橋信雄氏は、「日本海側で初めて直江津に鉄道がやってきました。その後にぎやかさがなくなってしまった。もう一度町ににぎやかさを取り戻したいと願う人たちの力でSLが実現した」と喜びを表した。衆議院議員の高鳥修一氏は、「まず実現力に敬意を表したい。ぜひ直江津鉄道の歴史を学ぶパークを実現していただきたい」と述べた。
その後、抽選により選ばれた一般客を対象にした「SL・D51に親しむイベント」を3回に分けて開催。親子連れなどが記念撮影を行い、転車台で回転するD51形827号機を真近で見学していた。直江津駅前商店街から石炭に似せて作られた「石炭飴」がふるまわれたほか、地場産品や鉄道部品を販売する店も多数出展したという。