「死」とは「生きる」とはなんなのか。そんな究極の疑問と向き合った少年と母親が、ツイッターで話題となっています。

それが、karmaさん(@k6rm6)が投稿したこちらのツイートです。

長男が突然泣き出して抱きついてきたので何事かと思ったら、「死」について哲学しすぎて頭の中で収集がつかなくなり、恐ろしくてたまらなくなってしまったらしい。「死」という究極の苦悩について考え抜いた長男を褒め、「生」についての対話をしたのだが、長男曰く「生きることは死ぬこと」だそうだ。(@k6rm6より引用)

karmaさんの息子さんは6歳で、4月から自閉症・情緒の支援級に通うそうです。いつものように川の字で横たわっていたところ、突然「ママぁ…」と泣き出し、今までに見たことがないほど静かに、怯えるようにして抱きついてきたとのこと。

息子さんは、最初は宇宙や古生物について考えていたそうなのですが、なぜか途中で死について考え出し、考えているうちにどんどん恐ろしくなってきて、いてもたってもいられなくなったのだとか。

死んだらどうなってしまうのか、きっと多くの人が「死」への恐怖を感じたことがあると思いますが、「生きることは死ぬこと」はもはやちょっとした“悟り”。その境地に6歳でたどり着いてしまったことに驚きを隠せません…。読者からは、「いやこれすごいな。ちょっとした悟りやん」「とても勇敢で、勤勉なお子様ですね」「ソクラテスの生まれかわり」といった声が続々と寄せられていました。

さて、そんな結論を導き出した息子さんに、karmaさんは母親としてどう対応したのでしょうか。詳しく教えてもらったところ……「ママはね、どうして生きてるのか今もわからない。わからないからずっと考えてる。たぶん、答えって人によって違うよ。人の数だけ考えがあるからね。そういう自分と違う考え方を大事にするためにも、自分の外側にあるものをたくさん想像するのが大切なんだよ。違いを想像するチカラを身につけていくと、長男はもっともっと素敵な人になれる!それがわかった今日は最高の日だね!」と話したそうです。

そんな親子のやり取りに、読者からは「親子で語り合えるなんて素敵ですね」「素敵な息子さんと優しいお母さんですね」といった声が寄せられたほか、さまざまな”悟り”が……。いくつかご紹介します。

「死は存在しない。生きる世界が変わるだけだ」
「死ぬのが怖くなったのは別れたくない大切な人ができたから」
「死に向かって生きてはいますが、決して死ぬために生きている訳では無い」
「やらなければいけないことがあるうちは死が怖い。やり切ったあとはだんだん受け入れられるようになる」
「死は生の終わりだが、生きることは死ぬことの対ではない」

最後に、今回の投稿が話題となっていることについて聞くと、「同じように考え、同じように悩んだ幼少期を過ごしてきた方々が多くいらっしゃったことがわかり、大変有意義です。それぞれ考え方は違っているのですが、それでも全てが素晴らしく、さまざまな大人からの共感や知見をありがたく拝読させていただきました」と話していました。

karmaさん、東京都江戸川区篠崎でカフェを経営しているそう。自家手焙煎のコーヒーと日替わりのカレーが自慢とのこと。おいしいコーヒーを飲みながら、たまには哲学してみるのもいいかもしれませんね。