長時間労働や残業代の未払いなどで世間をにぎわすブラック企業。思った以上にさまざまな業界にあり、それに伴い、そこで働いたことのある人からの体験談もいろいろあります。

  • ブラック企業で鍛えた能力とは? ※画像はイメージ

    ブラック企業で鍛えた能力とは? ※画像はイメージ

先日自身の体験をツイートした、ゼロ ブラックな副業大将軍(@ZERO_20114)さんもそうした一人。その投稿内容とは?

「契約取れるまで帰ってくるな」と、お客様の家の前で6時間放置。契約が取れないと1日中店長の隣で正座。勤務時間は7時から23時まで。1ケ月休みなし。700人の同期が1年で100人以下まで減った前の会社はこんな感じだった。僕が物販、ツイッターで実績を出せたのは前職でメンタルを鍛えられたおかげ
(@ZERO_20114)より引用

現在は副業の物販でも稼いでいるという、ゼロ ブラックな副業大将軍さんは、ブラック企業での勤務経験が自分を鍛えたと言います。

このポジティブツイートには、「全ての経験は無駄じゃないでござるね! 必ずどこかの場面で生きてきますから」「理不尽って最強にレベルアップするチャンスだよね!」「凄い鍛えられ方ですね」など、驚きと称賛の声が寄せられていました。

ブラック企業時代の話をもう少し聞いてましょう。

――どんな会社だったのでしょう? また当時の仕事内容を教えてください。

ゼロ ブラックな副業大将軍さん: 全国展開する中古車販売の会社でした。当時は営業として、車の査定、買取、販売をしていましたね。

――本当に7~23時で勤務していたのですか?

ゼロ ブラックな副業大将軍さん: 本当です(笑)。朝はお店がオープンするまで店内清掃や営業電話。昼休みは15分くらいで、閉店してからペーパーワークや営業報告など、深夜まで帰れない日々でした。

――過酷過ぎますね……。ちなみにメンタル面以外で身に付いたことはありますか?

ゼロ ブラックな副業大将軍さん: コミュニケーション能力ですね。1日500件も営業電話したり、1人で出張査定したりして、初対面の相手と話す機会が多かったので、かなり鍛えられました。

――ある意味コミュニケーション修行ですね! 一番つらかった記憶は何ですか?

ゼロ ブラックな副業大将軍さん: 「会社で働くことそのもの」が一番負荷が大きかったですね。長時間労働、研修もないまま入社3日目で1人で出張査定、契約が取れないと店長から罵声を浴び、ペナルティとして正座……。

――もう言葉がありません。もし、入社前の自分に今アドバイスできるなら、何を伝えますか?

ゼロ ブラックな副業大将軍さん: 事前に会社情報の収集を怠るなです。説明会やインターネットの情報だけに偏らず、実際に働いている人の声を聞き、インターンシップなどがあるなら積極的に参加し、職場環境や業務内容を自分の目と耳で知るべきだと伝えます。


コンプライアンスが求められ、コロナ禍もあり働き方が変化している今でも、こうしたブラック企業は存在するのでしょう。学生の方、転職を考えている方、さまざまな方法を使い、しっかりと情報収集をしてください。