Nexperiaは省スペースパッケージを採用した新たなLEDドライバ・ラインアップを発表した。

同パッケージはサイド・ウェッタブル・フランク(SWF)を特長としており、自動光学検査(AOI)の使用を可能にするとともに信頼性を向上させることができるとしている。LEDドライバにサイド・ウェッタブル・フランク・パッケージを採用したのは今回が初めてで、従来のSOT223パッケージ製品と比較して基板スペースを最大90%低減しながら同等の性能を提供するとしている。

この新たなLEDドライバ群のフットプリントは2mm×2mm、厚さ0.65mmと小型薄型で、NPNとPNPで提供される。最大出力電流は250mA(NCR32xタイプ)、最大電源電圧は75Vである。LEDドライバ向けの他のパッケージと同等もしくはそれ以上の高い放熱性能を有する。

サイド・ウェッタブル・フランクの採用は、車載分野の顧客にとって特に重要なAOI技術の使用を可能にしただけではなく、信頼性向上も実現したという。また、そのデバイスはせん断力に対する耐性を向上するとともに、サイド・ウェッタブル・フランクのないデバイスに比べ基板割れを起こさない高い基板柔軟性も提供するという。

Nexperiaのプロダクト・グループ・マネージャのFrank Matschullat氏は、「SWF採用製品はさまざまな分野でサイズ、性能、耐久性などの懸念に対応することから、一般照明、白物家電、車載などの多様なアプリケーションに最適である」と述べている。

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    サイド・ウェッタブル・フランク(SWF)を採用したLEDドライバのイメージ