新潟県はこのほど、同県が誇る「食」の魅力を再発見・発信するプロジェクト「食の新潟」を始動した。

  • 新潟県のイチジク、ナス、トマト

全国有数の米どころであり、日本海の海の幸や越後平野の土壌が育む野菜など、食材の宝庫とも言える同県。食の新潟では、"STAYHOME"による家ナカ消費の拡大に着目し、「めぐる新潟」と「てのひら新潟」の2施策を実施する。

首都圏を中心とした県外の人をターゲットに、新しい生活様式にもフィットする企画で、新潟の食の魅力を発信していく。

有名シェフ×インフルエンサーの「めぐる新潟」

めぐる新潟は、有名シェフと人気インフルエンサーが、新潟の「食」とコラボ。実店舗でスペシャル料理を期間限定で提供し、シェフの考案したレシピをYoutubeで料理ライブとして発信する。

オフラインとオンラインの両面から、新潟の「食」の新しいイメージを発信し、新潟の旬の「食」を体験してもらう場を創出するという。

この企画に参加するのは、東京・広尾のフレンチレストラン「a nu Shohei Shimono」のオーナーシェフで、ミシュラン一つ星を獲得した経験もある下野昌平氏。産地や食材のストーリーに重きを置くスタイルで知られている。

  • 東京・広尾のフレンチレストラン「a nu Shohei Shimono」のオーナーシェフ、下野昌平氏

下野氏が考案した新潟の食材を生かしたメニューは、インフルエンサーで料理家夫婦の「ぐっち夫婦」によってYoutubeでライブ配信される。9月21日12時〜配信予定の第1弾では下野氏も登場し、新潟の旬の食材をテーマに家で楽しめる料理を紹介する。

  • インフルエンサーで料理家夫婦の「ぐっち夫婦」

配信に先駆けて開催されたメディア向け発表会では、第1弾で配信予定のメニュー「イチジクとトマトと生ハムのカクテル」「焼きナスとバジルのカッペリーニ」「枝豆と甘エビのフリット」がお披露目となった。いずれも食材の長所を生かしつつ、家庭で作りやすいことを考えて下野氏が考案したという。

「生産者の方が、どんな土壌で、どんな料理や味を想定して育てているかーー食材は土地風土によって同じ食材でも違うものです。甘みがありジューシーなナス、えぐみのないイチヂク、風味の豊かな枝豆など、それぞれの味を感じてもらいたい」(下野氏)

  • 「イチジクとトマトと生ハムのカクテル」

  • 「焼きナスとバジルのカッペリーニ」

  • 「枝豆と甘エビのフリット」

また、a nu Shohei Shimonoでは9月21日から26日までの期間限定で、新潟の新鮮な食材が楽しめるコース料理(税別2万円)が提供される。

人気グルメ誌編集者セレクトの食材定期便「てのひら新潟」

てのひら新潟は、フードマガジン「ELLE gourmet」の編集者がセレクトした旬の新潟の食材を全3回の定期便で配送する。自宅での食事が増えたニューノーマルに寄せて、食卓で楽しんでもらいたい食材や調味料などを厳選し、新潟の「食」との出会いに繋げる施策だ。

  • 食材定期便「てのひら新潟」

こちらでは、食の情報に長けた編集者がセレクトし、届ける食材を味わうためのアレンジレシピも考案。旬の野菜や果物のほか、新潟の特産物である酒類や加工品、調味料などを含むセットを配送し、新潟の食文化の特色やストーリーを発信していく。

初回の9月は、新潟枝豆、丸ナス、イチジク、「かぐら南蛮味噌」、「食べるラー油と柿の種」、新潟産クラフトビール4本が予定されている。

  • 調理例

9月、11月、1月の全3回で、単回購入も可能。料金はセット価格1万8,000円で、単回の場合は6,400円(いずれも送料・税別)。同マガジンの特設サイトから申し込める。