俳優の玉木宏がこのほど、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『極主夫道』(10月11日スタート、毎週日曜22:30~)のクランクインを都内で迎えた。

  • 玉木宏=読売テレビ提供

裏社会に数々の伝説を残した最凶の極道から足を洗い、専業主夫の道を選んだ龍を玉木が演じる同ドラマ。

現場に入った玉木は、黒のスーツにサングラス、顔には大きな傷跡が刻まれているなど、“不死身の龍”と呼ばれた伝説の極道にふさわしい佇まい。そんな龍が妻・美久(川口春奈)のため“愛夫弁当”を作るというのが最初のシーンだ。

原作の龍と同じように“SHIBAINUエプロン”を身に付けると、どの食材を使うかなど、瑠東東一郎監督と話し合いつつ動きを確認する玉木。サングラス越しの目線の送り方まで細かくチェックする。

そして、冷蔵庫から取り出したネギをまな板に置くと、「成仏しいや」とドスの利いた声。シュールな状況がやけにおかしく、現場から笑いが起こっていた。

元極道らしく、龍の流儀は、ドス風包丁で料理すること。“ドス風包丁”には「龍」の文字が刻まれ、美術スタッフのこだわりを感じさせる。そんな得物を手に取ると、リズミカルにネギを刻む玉木。続くニンジンも力強く刻み、ハンバーグの食材であるミンチ肉をこね、卵焼きを作り、普段から料理をしているとあって手際の良いところを見せた。

なお今回、龍の家として撮影に使用するのは、住宅街にある一軒家。家主の好意により美術スタッフが腕をふるい、原作の世界観を踏襲したセットに仕上げられた。キッチンは生真面目な龍の性格を反映させ、こじんまりとしながらも整然とした装いに。部屋には猫好きの夫妻らしく猫グッズが散りばめられ、棚には美久が好きなアニメ「ネオポリスガール」のフィギュアが並ぶなど、この作品に懸けるスタッフのこだわりが行き届いている。

(C)おおのこうすけ/新潮社